普天間基地の名護市辺野古への移設計画を巡る裁判で政府は住民の原告としての資格を認めた高裁判決を不服として２８日、最高裁に上告しました。 この裁判は名護市辺野古の埋め立てを巡り辺野古区周辺の住民が国土交通大臣の裁決を取り消すよう求めたもので福岡高裁那覇支部は今月１５日「住民に原告適格がない」とした一審判決を破棄し審理を差し戻す判決を言い渡しました。 政府はこの判決を不服としてきのう最高裁に上告し国土交通省の担当者は「関係省庁と協議した結果、原告適格の考え方について不服がある」と説明しています。 原告適格が認められた事で住民側には移設計画の実質的な審理に期待が高まっていましたがこれを避けようとする国の姿勢が浮き彫りとなりました。 最高裁は今後、国の上告を受理するかどうか判断します。