音楽教育を守る会が会見(全文1)JASRACの著作物使用料徴収に反対署名を提出
日本音楽著作権協会(JASRAC)による音楽教室への著作物使用料徴収の動きに対し、「音楽教育を守る会」が4日、文化庁に反対署名を提出し、午後1時から記者会見を行った。 【中継録画】JASRACの使用料徴収に反対署名「音楽教育を守る会」が会見
本日のスケジュールの説明
司会:本日はお忙しい中お集まりいただきまして、誠にありがとうございます。私ども音楽教育を守る会は本日7月4日、JASRACによる音楽教室における著作物の使用料徴収に対して、文化庁長官へ反対署名と要望および質問書を提出してまいりました。本日は、そのご報告と音楽教育を守る会としての考えや、今後の流れなどに関しまして、ご説明させていただきたく、記者会見を開催いたします。私、進行を務めます音楽教育を守る会、広報担当の〓カミガサ 00:01:57〓でございます。どうぞよろしくお願いいたします。 ここで、本日のスケジュールをご説明いたします。まず初めに、音楽教育を守る会会長、ヤマハ音楽振興会常務理事、三木より署名活動のご報告、文化庁への要望についてご説明申し上げます。そのあと、事務局、功刀より今後の流れと歌謡教室運用基準について文化庁への質問をご説明申し上げます。そのあと、本日隣席の音楽教育を守る会理事3名よりごあいさつ申し上げます。最後に質疑応答のお時間を設けておりますので、ご質問はこちらでお願いいたします。また、閉会後、登壇者による個別取材の時間を設けておりますので、ご希望がございましたらステージの前にお集まりください。なお本日は担当弁護士2名も同席しております。 それでは、まず初めに音楽教育を守る会会長、ヤマハ音楽振興会常務理事、三木より、署名活動の報告と文化庁への要望、質問についてご説明申し上げます。三木会長、お願いします。
文化庁に55万7357筆の署名を提出(三木会長)
三木:三木でございます。今日はご参集いただきありがとうございます。私のほうからは、本日午前中に文化庁に行ってまいりましたので、そのご報告から始めさせていただきたいと思います。音楽教育を守る会では3月下旬より音楽教育の現場から演奏権、著作権料の徴収に反対する署名活動を行い、本日文化庁に55万7357筆の署名をお届けいたしました。段ボール箱にして約50箱に相当いたしました。この55万筆を超える署名は、音楽教室で指導や運営に携わられている方々や、そこに通われている18歳以上の生徒さま、そして保護者の皆さま。今回は徴収対象になっていませんが、自宅で指導されている音楽教室の講師やその保護者の皆さま。そして今回、JASRACの方針に反対する一般の方々の本当に短い、3カ月間の中で一斉に行動に出ていただいて集まったものでございます。 文化庁におかれましては本日提出したこれらの署名を重く受け止め、今回のJASRACによる音楽教室に対する使用料徴収の方針に強く反対している国民がいかに多くいることを理解していただき、われわれがお願いしていますこの徴収について、文化庁にそれを認めないというところをお願いしてまいったところであります。 本日少し、このあと要請手続き、このあとの、どういうふうに文化庁のほうでは進んでいくのかを少し時間をかけてご説明したいと思っていますけども、私のほうから最初に報告させていただきますと、もともと今回の徴収について、文化庁がある判断をしていただければわれわれはわざわざ提訴して司法で争うことはなかったわけであります。ただし、文化庁としてはこの音楽教室における演奏が22条にはまっているのか、そうではないのかというところについては、文化庁は判断しないということでありましたので、やむなく司法の場でこれを決着つけることにいたしました。当然、これについては中立で判断をしないということでありますから、今後、普通だと行われる行政手続きについては、文化庁については保留にされるのが当然、取るべき道であろうということで、この55万人の署名を合わせて本日文化庁に出掛けてきた次第であります。 このあと、その流れにつきましては少し事務局よりご説明させていただきますので、よろしくお願いいたします。冒頭、私よりは本日文化庁に行ってまいりましたご報告をさせていただきます。このあと説明が続きますが、どうぞよろしくお願いいたします。