空港や鉄道、世界で対応に奔走 豪テレビ、映像素材流せず
世界各地でシステム障害が起きた19日、航空便や鉄道は大混乱し、職員らが対応に追われた。オーストラリア公共放送ABCではビデオ素材やテロップが数時間にわたり再生できなくなり、キャスターが「米共和党大会のトランプ前大統領の演説映像が流せなくなってしまいました」と説明する一幕もあった。 【写真】復旧は「一部で時間かかるかも」 CEOが世界各地で生じたシステム障害陳謝
オランダのアムステルダム近郊のスキポール空港では発着便に影響。KLMオランダ航空はX(旧ツイッター)で「夏休み中のお客さまにご迷惑をおかけしています。運航をほとんど停止せざるを得ない状況です」と投稿した。ベルギー国鉄はチケットの自動販売機が利用不能に。ブリュッセル国際空港で働く女性職員は「早期復旧を願っている」と話し、窓口での購入を呼びかけた。 シンガポールのチャンギ空港はセルフチェックイン機器がダウン。職員が手作業で対応したが、長蛇の列ができ、航空便の遅延が出た。 英北部スコットランドのエディンバラ空港では発着便のスケジュール掲示板に「キャンセル」の文字が並んだ。