観光地経営「DMO」“まち再生”で外国人客が急増【WBSクロス】
そんな大洲市のDMOで活躍する外国人スタッフがいます。スペイン出身のディエゴ・コサ・フェルナンデスさんです。 「歴史の“層”。ここがピカピカになったら、感じにくい」(ディエゴさん) ヨーロッパは古民家改修の歴史が長く、建物を維持し続けることが前提です。そんな感覚を持つディエゴさんがスタッフと一緒に考案したというのが、老朽化した空き家をあえて観光客に見せるツアーです。 「我々のまち再生のプロセス。出来上がったものだけではなく、つくる前にどんな状態か見れば理解しやすい」(ディエゴさん) 観光向けの部分だけでなく、ありのままの日常を見せるという新たな戦略に取り組んでいます。 大洲市のDMOによる様々な取り組みによって、観光客1人当たりの売り上げは30%増加し、新たな雇用も135人生まれました。こうした動きに、他の地域のDMOや行政、企業も強い関心を示していて、去年は約400人が視察に訪れたといいます。 「これまでもがいてやってきたことが、企業の経営にも通じるものがある。大洲市の事例は参考になるのではないか」(井上さん) ※ワールドビジネスサテライト