新女王アリサ・トルーが見せたネクストレベル。日本人選手からは開心那が2大会連続の銀メダル獲得「パリ2024オリンピック」スケートボード・女子パーク種目
大会結果
1位 アリサ・トルー (オーストラリア) / 93.18pt 2位 開 心那 (日本) / 92.63pt 3位 スカイ・ブラウン (イギリス) /92.31pt 4位 ドーラ・ヴァレーラ (ブラジル) / 89.14pt 5位 ヘイリ・シルヴィオ (フィンランド) / 88.89pt 6位 ブライス・ウェットスタイン (アメリカ合衆国) / 88.12pt 7位 ナイア・ラソ (スペイン) / 86.28pt 8位 草木 ひなの (日本) / 69.76pt
最後に
約1年間半にわたるオリンピック絡みの大会が全て終了し、新女王が生まれたこのパリオリンピック本戦。日本人選手からは開心那、草木ひなの、四十住さくらが出場した中で惜しくも四十住が予選敗退となったがやはり東京オリンピックからの3年間で競技レベルが一段階も二段階も上がったように見られた。 そして今回の金メダルを獲得したアリサ・トルーと他の選手の違いはトリックレベルだけではなく、いかにこの大舞台に向けて良い調整ができているかどうかも要因の一つという風に感じられた。やはり怪我をしないことももちろんだが、直前の大会でもどういう成績が残せるかで勝ちぐせのような良い状態を保ったまま大会を迎えることができるのではないだろうか。 しかし一方でやはりこのスケートボード・パーク種目の素晴らしいところはお互いを称え合う点。予選落ちとなってしまった四十住が自分のランを終えた後に取材で話した「他の選手の失敗は祈りたくない」という言葉。これがスケートボード・パーク種目の本質、そしてオリンピックの本当の意義ではないだろうか。今回のパリオリンピックの選手たちの結果に心無い言葉がかけられたりとか、選手たちが申し訳ない気持ちになるような状況に追い込まれていることも現状としてある中で、是非このスポーツが持つお互いを称え合うカルチャーから何か良い影響を受けてもらえればと願うばかりだ。 さてここからの4年間で次はどんな選手が台頭し、ロス2028オリンピックで新たな歴史を残すのかも楽しみである一方で、このスケートボードというスポーツが持つカルチャーがオリンピックを通して世界にどういう影響を与えていくのかにも注目していきたい。 Text by CURRENT
FINEPLAY
【関連記事】
- 日本人選手たちの壮絶な代表権争いの行方は。「オリンピック予選シリーズ(OQS)」ブダペスト大会 女子スケートボードパーク種目
- 日本人選手たちが好発進!「オリンピック予選シリーズ(OQS)」上海大会 女子スケートボードパーク種目
- 大逆転でオリンピック2連覇を果たした堀米雄斗!スケートボードの魅力が詰まった史上最高の大会「パリ2024オリンピック」スケートボード・男子ストリート種目
- 最後の最後までもつれ込んだパリオリンピック代表権争い「オリンピック予選シリーズ(OQS)」ブダペスト大会 男子スケートボードパーク種目
- 2代目オリンピック女王は14歳の吉沢恋、銀メダルには赤間凛音とやはり強かった日本勢!「パリ2024オリンピック」スケートボード・女子ストリート種目