運転停止中の美浜原発3号機「配管に穴」コーティングが剥がれた原因を関西電力が推定 今後の対策は?
10月、福井県の美浜原発3号機で、海水が通る配管に穴が見つかり、運転を停止しています。 原因を調査していた関西電力は11月14日、配管内で海水の勢いや圧力が強い箇所があり、内部のコーティングが剥がれていたことを明らかにしました。 関西電力によりますと、10月10日、美浜原発3号機でポンプなどの機器を冷やすための海水が通る配管に2つの穴(直径6ミリと3ミリ)が確認されました。 関電は、原子炉の運転を停止して調査しました。すると、海水による腐食を防ぐため、配管内側に施されていたポリエチレンのコーティングが剥がれていて、サビも確認されたということです。 問題の個所は、配管内に弁が存在し、水の勢いや圧力などが強くなっていて、影響でコーティングがはがれたと見られます。 去年の検査でコーティングの剥がれが見つかり、別のエポキシ樹脂系の素材で補修していましたが、調査の結果、この処置では配管内を流れる水の勢いや圧力などが強い箇所においては、耐久性が不十分だったということです。 関西電力は、穴が開いた配管を、新しいものに取り換える方針で、運転再開の時期は未定としています。
MBSニュース