米メディアはレイズ筒香のキャンプ初日をどう伝えたか?「多くの人々を従えて大騒ぎ」「初球空振りも適応」
記事は、「打撃練習での初スイングは、スペイン語のマニー・ナバーロ通訳による50マイル(約80キロ)ほどの外角低めの直球に空振りだった。彼は顔を真っすぐ向けたままだった。見物者たちは、驚きで息を止めた。それを見守っていたチームフロントの幹部の中には日本からフリーエージェントの筒香との契約に直接かかわった人間もいたが、彼らは冗談で自らのIDカード(身分証明書)を裏返し、こそこそと逃げ出した」と、打撃練習の初球に空振りをした様子を、この日のエピソードとしてピックアップ。 その上で「実際、レイズの一員としてキャンプに合流した筒香の初日は当たりだった。(空振りのあとメジャーの打撃練習方式に)慣れてくると26スイングの打撃練習で、複数のライナー性を含め、右翼フェンスを越える2本の当たりを放った」と、見せつけたパワーを評価した。 記事は、また、「筒香は、まだ英語で話すゆとりはほとんどないにが、新たなチームメートが近づき、歓迎の姿勢を見せようと努力することでコミュニケーションを取ることができている。また彼は、少なくとも本人が“スラング”と呼ぶスペイン語をコミュニケーションが取れるほど十分に理解しており、ウィリー・アダメスとは、すでに友好を深めている」と、筒香とチームメートの交流の様子について伝えた。 ウィリ―・アダメス(24)は、ドミニカ共和国出身の24歳のショートストップ。昨年からレギュラーに定着したメジャー昇格2年目の選手だ。筒香は、2015年のオフシーズンにドミニカでのウインターリーグの試合に参加していたことがある。 アダメスは、「彼への期待は大きい。彼にプレッシャーをかけるつもりはないが、試合に勝つために貢献してくれるだろう。彼の成功に期待している」とコメントしている。 またキャンプ初日を終えた筒香がインタビューで、フリー打撃での打撃投手が、日本に比べて近くから投げる日米の違いについて語ったことに注目。 「28歳の筒香は、日本時代と比べて、(メジャーの練習方法に)いくつかの違いがあることを指摘した。2時間あまりの練習は、彼が日本で行ってきた練習よりも、『良いやり方』(筒香)で時間が短く、より効果的であることを明かし、加えて、打撃投手の位置が日本では、60フィート(約18.3メートル)の距離でマウンド上から投げるが、メジャーでは、ずっと手前の、わずか40から45フィート(約12.1メートルから約13.7メートル)の距離に打撃投手が立つため、彼は適応を要求されることになった」 さらに「筒香にとって、こうしたことは数週間、数カ月間と続くだろう。練習では新たなルーティンや、クラブハウスの雰囲気、スタジアムでは、対戦投手や試合のレベルに慣れなければならない。それに加え、それ以上に新たな国に移ってきたことから生まれる言葉、食べ物、文化の違いにも慣れる必要がある」と、筒香を待ち受ける課題について指摘した。