バニャイヤ、母国戦初日にレコード接近のトップタイム。ヤマハのリンス2戦連続Q2進出|MotoGPイタリアGP
ムジェロ・サーキットでMotoGP第7戦イタリアGPが開幕。MotoGPクラスのプラクティスはドゥカティのフランチェスコ・バニャイヤが最速タイムを記録した。 【リザルト】MotoGP第7戦イタリアGP プラクティス結果 初日午後のプラクティスが曇り空のもとで始まると、セッション序盤にまずは小手調べとばかりに各ライダーがアタックへ入った。 そしてこのレースウィークで最初の1分45秒台をマークしたのが、マルク・マルケス(グレシーニ)。わずか3周でFP1のトップタイムを超える1分45秒582までタイムを縮めた。 またFP1でトップ10に2人を送り込むなど好調なウィークのスタートとなっていたヤマハは、プラクティスでも同様に幸先良い滑り出しで、アレックス・リンスが1分45秒715をマークして2番手につけた。 ライダー達のアタックが一通り終わったタイミングで上位は、マルク・マルケス、リンスにバニャイヤ、ペドロ・アコスタ(GASGAS)、ファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)が続く形。ポイントリーダーのホルヘ・マルティンは余力を残してか、11番手となっていた。 プラクティスが始まってから17分、アコスタがターン13で転倒。彼はFP1でも転倒を喫していて、2セッション連続でグラベルに転がることになってしまった。なお怪我は無いようでマーシャルの運転する電動スクーターを後ろから押して坂を登る姿を見せつつ、ピットへと戻った アコスタはその後スペアマシンで走行を再開させると、自己ベストに迫るタイムを記録。転倒には全く怯んでいないようだった。 残り17分という頃にマーベリック・ビニャーレス(アプリリア)が1分45秒424をマーク。暫定トップタイムを更新した。またマルティンも徐々にペースを上げ、1分45秒716で4番手と上位に食い込んだ。 残り時間10分を切った頃、コース上では予選Q1とQ2の振り分けを決めるトップ10入りを目指したアタック合戦が開始。コース上ではバニャイヤに走行を邪魔されたアレックス・マルケス(グレシーニ)が大きな身振りで憤りを示す場面もあった。なおこの一件は審議対象となっている。 そうした場面はありつつも、アタック自体はその後順調に進行。バニャイヤがコースレコードに迫る1分44秒938のタイムを刻んで暫定トップとした。そしてマルク・マルケスやビニャーレスといったセッションを通じて上位につけていたライダーに割って入ってきたのが、リンスだ。彼は1分45秒211をマークし、2番手に食い込んだ。 結局それ以上タイムを更新するライダーは現れず、プラクティスはバニャイヤがトップタイムで終了した。2番手タイムは2戦連続のQ2直接進出でヤマハの復調を印象付けるリンス、3番手は転倒もなんのそのなアタックを見せたアコスタだった。なおファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)は11番手タイムでギリギリQ2への直接進出は逃した。 ポイントリーダーのマルティンは7番手、ランキング3番手のマルク・マルケスも5番手で共に予選Q2へ直接進出した。またアプリリアファクトリーの2名もQ2へ進んだ。 ホンダ陣営は19番手タイムの中上貴晶(LCRホンダ)が最上位。ヤマハと比較すると好転はまだかなり遠いと言えそうな状況が続いている。 KTM陣営からは昨年限りで現役を引退して今はKTMでテストライダーを務めるポル・エスパルガロがワイルドカード参戦。昨年末以来のMotoGPだが、プラクティスは18番手。ホンダのフル参戦勢より速いタイムを記録した。
Motorsport.com日本版