「腐女子のつづ井さん」人気漫画家・つづ井 エッセイ漫画のこだわり「自分が読み返したときに、楽しい気持ちになるような思い出を描きたい」
きゃりーぱみゅぱみゅがパーソナリティをつとめるTOKYO FMのラジオ番組「CHINTAI presents きゃりーぱみゅぱみゅ Chapter #0 ~Touch Your Heart~」(毎週日曜12:30~12:55)。この番組では、きゃりーが自身の趣味や興味のあることについて語ったり、いま輝いているゲストをお迎えしたりしながら、さまざまなエピソードを1冊の本に見立て、紐解いていきます。今回の放送では、漫画家のつづ井さんをゲストに迎えてお届けしました。
◆「日常を楽しむ方法」をテーマにトーク
自らを“凝り性な成人女性”と称するつづ井さんと、愉快な友人たちとの日常をコミカルに描く絵日記スタイルのコミックエッセイが人気のつづ井さん。顔出し&声出しをしていないことから、今回はボイスチェンジャーで声を加工してお届けしました。 きゃりーは、つづ井さんのデビュー作「腐女子のつづ井さん」を読んだことがあり、今回ゲストとして迎えるにあたり、そのほかの作品や最新著書「とびだせ! つづ井さん」(文藝春秋)なども読んできたと言います。「今日お会いできるのをとても楽しみにしていたんです」と本人を前に告白すると、つづ井さんは「うれしい~! 光栄です」と声を弾ませます。 つづ井さんの漫画の感想として「とてもハートフルで理想の日常」と語るきゃりー。そこで今回、つづ井さんと「日常を楽しむ方法」をテーマにトークを展開することに。 つづ井さんが漫画を描くきっかけとなったのは、小学生の頃にまで遡ります。当時から「文章を書くのが苦手で、文章を書く代わりに絵日記を描いていた」と言います。「学校の授業や宿題で日記を書かないといけないときや、自分の気持ちを文章にしないといけないときに、用紙の端っこに挿し絵みたいな感じでイラストを描いたり、図解みたいな感じで絵を描き込んでいたのが、最終的に絵日記みたいな形になっていったのが原点」と振り返ります。 自身の性格にはネガティブな一面もあるとしながらも、エッセイ漫画においては「自分が読み返したときに、悲しい気持ちにならないもの、楽しい気持ちになるような思い出を描きたいと思っています」とこだわりについて言及。 また、田舎の出身だというつづ井さんが上京を決意した理由は「東京という街に対する憧れが昔からずっとあって。憧れと共に“東京なんて……フンッ!”みたいな気持ちもちょっとあって(笑)。でも、いまの仕事の感じとか手応えもあったから “東京にいま行けるじゃん!”って気づいて」と打ち明けます。 またコロナ禍の影響も大きかったと言い、「数年は友人たちと直接会って遊べなくて。でも、リモートでパーティーをしたり、仮装大会をしたり、お祭りをしたり、(会えずに)離れていてもアイデア次第でこんなに遊べるんだっていう経験をして、少し自信がついた。大変なこともたくさんあったけど、離れていてもつながっているんだって思えたので、地元を離れることによる友人関係の不安はなかったです」と思いを語ります。 そこできゃりーから「今後、東京で挑戦したみたいこと」を聞かれると、「幸運にも東京でやってみたいことと漫画で描きたいことが同じなんです。絵日記に描くために、地元ではなかなかできなかったこと、自分がやってみたかったことに東京でいろいろと挑戦していく、みたいな内容の企画をやってみたいな~」とつづ井さん。友達とも共有してやりたいことをたくさんリストアップしているそうで、そのひとつとして真っ先に挙げたのは「乗馬」でした。 また、「私、逆上がりができないんですけど……」と唐突に切り出すつづ井さんに、きゃりーは「私も大人になってからできなくなっていました!」と共感しきり。 つづ井さんは、逆上がりができない友人と一緒に近所の公園に行き、チャレンジしたものの成功できなかったと回顧。そこで調べたところ、逆上がりを教えに来てくれるトレーナーがいるという情報を発見したことに触れつつ、「そういうのにも積極的に挑戦して、それが絵日記になって、いろいろな人に見てもらえたらうれしいです」と意欲をのぞかせていました。