高級「佐藤錦」シワシワに…生産者の悔し涙 シャインマスカットは日焼け、実割れ
■カブ&ブロッコリーに異変次々
暑さの影響は果物だけではない。都内の野菜農家のカブ畑を案内してもらうと…。 カラフル野菜の小山農園 小山三佐男さん 「今、カブが最盛期なので。その畑が、こちらになりますね」 「(Q.最盛期なのに葉っぱが枯れているんですね)暑さが尋常じゃなかったので」 収穫期を迎えているはずのカブ畑には、枯れた葉ばかり。カブの実は、どうなっているのか?畑から抜いたばかりの実を切ってみた。 小山さん 「(Q.中が空洞みたいになっていますね)スカスカになって“ス”が入っている状態になっていますね」 本来なら瑞々しいカブは、白くにごりスカスカの状態に。隙間や穴が開き、まるでスポンジのようにも見える。 高温障害の出たカブを食べてみたが、少しパサパサした感じがした。本来のカブとは全然違う。 小山さん 「(Q.これでは出荷できない?)出荷できない。廃棄ですよね」 通常、カブを育てるには、地中の温度が30℃以下が適温というが…。 小山さん 「(Q.(地中の温度)37.9℃ありました)やっぱり35℃以上だと、ちょっと危険ですよね」 土の中の温度が上がり過ぎたことで、異常を起こしているというカブ。こちらの農園では、およそ8割のカブを廃棄せざるをえない状況だ。さらに…。 小山さん 「こちらがスティックブロッコリーの畑になりますね」 「(Q.これが(スティック)ブロッコリーですか?)もう、お花が咲いちゃって、種が付くぐらいの勢いですよね」 スティックブロッコリーは、長い茎が特徴で、通常30センチほどに成長したころが食べごろ。今年は暑さの影響で成長が早く、1メートル以上にもなってしまった。 小山さん 「これも一種の高温障害で、作物のバランスが崩れちゃって。季節を勘違いして、このような状態になってしまうんですよね」 この時期にもかかわらず、花を咲かせてしまったという。 小山さん 「農業やって15年目になるんですけど、13年目(一昨年)ぐらいから、不安な夏を迎えるようになってきたので。夏がつらくなりました」 (「羽鳥慎一 モーニングショー」2024年7月3日放送分より) テレ朝天気
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