「無限」「ヤバい」…食品の個性とは無関係でもZ世代に響くオノマトペ
「もちもち」「もっちり」と「もち」は異なる
「もちもち」「もっちり」が好ましいと思うのなら、Z世代はさぞ「もち」も好きなのかと思いきや、それがまたそうでもないという状況だ。「もちは好きではない」、「食べ慣れていないからわからない」と思う人が特に若い世代では珍しくない。正月にも雑煮を食べないという。かんだ瞬間の「もちもち」した食感は好きだけれど、もちのようにいつまでも「もちもち」食感が続くと飽きてしまうし食べにくいので好きではない、という微妙な感覚があるようだ。 食感の表現、おいしさの表現は時代とともに変わっていき、並行して「おいしい」と感じる食感もかなり変化している。好ましい食感の変遷が景気や環境などと関係が深いのかどうなのか、そちらも興味深いと感じている。(食の総合コンサルタント小倉朋子)
日本食糧新聞社