【春夏冬中】って読める? 日本推しラトビア人がツッコむ”摩訶不思議な日本語”
日本文化をこよなく愛し味わうラトビア人、アルトゥルさん。 X(旧・ツイッター)の投稿で見せる流暢な日本語も彼の魅力だが、言葉はすべて独学で学んだのだそう。本人曰く「世界で一番難しい言語は日本語!」だというが、果たしてその真意とは。 ▶︎すべての写真を見る
こんにちは。ラトビア人のアルトゥルです。日本文化が大好きで、日本に関するあらゆることを勉強しています。 勉強すればするほど、日本のことを知ることができてとてもうれしいのですが、一方で日本語を学べば学ぶほど「私はとんでもない言語に手を出してしまった……」と悩むことがしょっちゅうです。
「生ビールのつまみが、生姜ばかりの生活が誕生し、生憎すぎて芝生に草生える」。 この文章には生ビール、生姜、生活、誕生、生憎、芝生、生えると7種類もの「生」の漢字が使用されているのですが、全部の読み方が違うことに気づいたとき、驚きすぎて気絶しそうでした。 どれくらい驚いたかというと、Tシャツにして販売しようと思うほどです。 今回は「日本語が世界で一番難しい言語という話」について、私個人の考えや経験をもとに紹介しようと思います。
縦横斜め、左右から読める摩訶不思議な言語
先日、散歩をしていたら……
「ろむみ」と看板に書かれた店を発見した。でも……あれ?
「『みむろ』なの? 看板は『ろむみ』ってなってるのに……どっち?」 ということがおきました。 日本では文章を左から読むことが多いけれど、右から読む場合もあるんですね。
縦で読み、左から右に読み、斜めに読み、右から左に読む。この特殊能力がほぼすべての日本人に標準装備されているのは、冷静に考えて凄すぎるんです。
外国人がツッコミたくなる日本語の読み方
またある日、飲食店を訪れたときにこんな看板を見かけました。
パッと見ると「春夏秋冬」かと思ったのですが、よく見ると「秋」がなくて最後に「中」がついています。 普通に読めば「しゅんかしゅうちゅう」や「はるなつふゆなか」だと思うのですが、こちらの読み方は「あきないちゅう」です。 その理由は「秋(あき)がないから」だと知ったとき、大声で「誰がわかるねん!」とツッコんでいました。 ほかにも「小鳥遊」の読み方などがあります。 普通に読めば「ことりあそび」かなぁと思うのですが、こちらの読み方は「たかなし」です。一体どこをどう読めば「たかなし」になるのか。 衝撃の理由は「天敵である“鷹”がいないから小鳥が遊べるため」でした。その理由で考えるなら「縞馬遊」は「ししなし(獅子なし)」と読めるのでは? 日本『鳥渡』 私『とりわた』 日本『ちょっと』 私『ちょっと?』 日本『時鳥』 私『ときちょ』 日本『ほととぎす』 私『ほととぎす?』 日本『小鳥遊』 私『ことりあそび』 日本『たかなし』 私『?』 日本『怖い鷹がいないから小鳥が遊べる。鷹がいないからたかなし』 私『鷹より日本語が怖い』 ― アルトゥルさんのX(旧・ツイッター)より