中央大学、逆転サヨナラ勝ち2年ぶり5度目の優勝、史上3校目4冠 ルーキー若松虎太朗、決勝3ランでMVP 東日本学生軟式野球選抜大会
◇17日 第45回東日本学生軟式野球選抜大会決勝 中大4―3明治学院大(スリーボンドスタジアム八王子) 第45回東日本学生軟式野球選抜大会(東京中日スポーツほか後援)決勝は、中央大学(東都1位)が明治学院大学(東都2位)に逆転サヨナラ勝ちして2年ぶり5度目の優勝を決めるとともに、史上3校目の4冠を達成した。決勝3ランを放った若松虎太朗外野手(1年・鎌倉学園)が最高殊勲選手賞(MVP)に輝いた。 4冠を決める劇弾が右翼席に飛び込んだ。2点を追う中大は9回2死一、三塁で、この秋からレギュラーの6番・若松が直球を完璧にとらえて、スタンドの両親の前で人生初のサヨナラ弾。「1年なので、持ち味のフルスイングしかないと思った。自分は、ここまで2安打だけだったので、みんなが打って勝ってきての4冠です」 春秋リーグ戦と夏の全日本選手権を制した王者を投打でけん引してきた主将の牧温人投手(3年・中大付)が4回に先制3ランを被弾。9回1死一、二塁では、あわや併殺ゲームセットの三塁ゴロ。「終わったと思いましたが、必死に走りました」。一塁転送がわずかに間に合わず、追い詰められた王者に、勝利の扉が開いた。 「目標の4冠ができてみんなに感謝です。断トツのベストゲーム」と牧主将。チームを支えたのは、2月の福島合宿から始まり、猛暑の夏も汗をかき続けた練習量。岩下誠司監督(72)は「この4冠はごほうび」と選手たちをたたえた。
中日スポーツ