松下奈緒、小雪ら俳優陣の見応えある演技と共に悲劇の真相が明らかに<スカイキャッスル 最終回>
松下奈緒が主演を務めるドラマ「スカイキャッスル」(毎週木曜夜9:00-9:54、テレビ朝日系) の第9話が9月26日に放送され、最終回を迎えた。マウント合戦が繰り広げられたスカイキャッスルの街。2度の悲劇が生まれてしまった真相が明らかになった。(以下、ネタバレを含みます) 【写真】比嘉愛未&鈴木浩介が演じた二階堂夫婦のやり取りも話題をさらった ■セレブ妻たちが壮絶マウントバトルを繰り広げる 同ドラマは、韓国のケーブルテレビ局・JTBCで2018~2019年に放送された「SKYキャッスル~上流階級の妻たち~」を原作に、日本ならではの創造性と刺激、中毒性をたっぷりと詰め込んだジャパン・オリジナル版となっている。 松下が演じるのは、誰もがうらやむ経歴と容姿に恵まれた完璧セレブの主人公・浅見紗英。そして紗英と同じ“スカイキャッスル”と呼ばれる高級住宅街で暮らす、才色兼備かつ慎ましい性格の二階堂杏子を比嘉愛未、情熱的でチャーミングな夏目美咲を高橋メアリージュン、スカイキャッスルの新たな住人となった南沢泉を木村文乃。さらに、担当した生徒を100%志望校に合格させるミステリアスな受験コーディネーター・九条彩香で小雪が加わり、5人の豪華女優陣の競演で、子どもたちの受験やエリート医師である夫たちの出世など、泥沼マウントバトル・サスペンスが展開する。 ■娘・瑠璃と向き合う紗英 未久(田牧そら)を突き落とした容疑で泉の息子・青葉(坂元愛登)が逮捕されてしまった。無実を信じる泉と共に杏子、美咲も真相を突き止めようと動き出し、未久のスマホに学校の教師が九条に試験問題の横流しをしていた証拠映像が残されていたことを知る。 そのスマホは紗英が、長女・瑠璃(新井美羽)への疑いがかけられないようにと捨ててしまっていた。九条から「青葉を救えば、瑠璃に再び嫌疑がかかる」と言われて葛藤していた紗英だが、次女・真珠(白山乃愛)が捨てたはずのスマホを回収していたことが分かる。「真珠は別の運命を運んできたのね」と紗英。 紗英はスマホのデータを復元することで試験の不正が発覚すれば学校を退学になるかもしれないと瑠璃に説明。「子どものころからやりたいことも我慢して、あんなに毎日毎日努力して、必死でつかもうとしてきた未来がなくなるかもしれない」と言われた瑠璃は「九条先生に相談して…」と口にするが、紗英は「あなた自身で考えて!あなたの意思で答えなきゃだめなの」と真っすぐに見つめて迫った。すると瑠璃は「私の合格のために青葉を犯人にするなんてできるわけがない。青葉が救われるなら、私は頑張る」と答えた。 九条を恐れ、とらわれてもいた紗英。そして九条を心酔していた瑠璃。2人が真正面からぶつかる姿に、心の中に熱いものが広がった。 ■九条の不敵さにゾクッとしつつ、変わることができた紗英 未久の転落は、スマホを奪おうとしてもみ合いになるうちに起きてしまった不幸な事故だったと九条の秘書・永峰(前原滉)が自供した。そこから九条も任意同行を求められた。 九条がなぜ教え子とその親の関係を壊そうとしていたのかは、自身の過去にあった。かつて医師になるという夢を押し付けた母を命は助かっているものの自殺に追い込んだ九条は、自分と境遇が同じ教え子にも同じように仕向けていたのだ。紗英と瑠璃もその標的となっていたが、逃れることができた。 九条は連行される際、「家族や友人のおかげで、私は変われた」と言った紗英に向かって「未久さんを死なせたそもそもの原因は、彼女に父親の愛を与えなかったあなたにある。そのことをかみしめて。あなたも出口のない地獄で生きなさい」と言い放った。 最後まで憎々しかった九条。けれども、その後の紗英の表情は明るさがあったことにホッとする。「家族と一緒に新しい明日を探したい」と、スカイキャッスルを離れて歩み出すことを決めたのだ。 SNSには「最終回見応えあった」「面白かった」「みんな子どものこと考えてる」といった感想のほか、「松下奈緒さんの演技、毎回震えた」「全ての役者さんの演技が本当に良くて」の声も。これまでにない悪女ぶりから変化を丁寧に見せた松下はじめ、俳優陣の熱演と共に幕を閉じた。 ◆文=ザテレビジョンドラマ部