三重・松阪市天文台が初の「フェア」 あすから文化財セで 実行委が写真など展示
三重県松阪市立野町の天体観測施設「松阪市天文台」を市から委託を受けて運営している市天体観測施設天文台実行委員会(小竹一之委員長、15人)は11日午後0時半から、外五曲町の市文化財センターで、初めて「市天文台フェア~宇宙の不思議を体験する3日間~」を開催する。入場無料。同メンバーは星空に親しんでほしいと来場を呼び掛けている。13日まで。
体験や工作など、学べる場に
同委員会は市内を中心に五、六十代の男女ボランティア15人で構成。立野町の中部台運動公園内にある天文台で、毎週土曜日の午後7時から同9時まで天文教室(観望会)を開催する他、これまで星空の写真展などを開催し「人と宇宙をつなぐ活動」も行っている。 今回改めて天文台の活動紹介などを通して、訪れた人たちに、宇宙や科学について興味を深めてもらおうと天文台フェアを計画した。対象は特に設定していないが、天体に興味がある子供たちや、小学校の教師など教育関係者らにも楽しく学んでもらえればと内容を検討した。 期間中は天文台の紹介をはじめ、2024(令和6)年10月に亡くなった同教室の指導員・吉岡一巳さん=享年(70)、岡山町=が撮影した惑星や星空などの写真10点を含む約30点や、宇宙の仕組みや科学の不思議が体験できる理科教材や天文台こどもクラブで製作した惑星模型、小型天体望遠鏡など約20点を展示するとともに、体験のコーナーも設ける。 さらに二つのイベントを開く。一つ目は3日とも午後2時から、指導員が天体や星空について分かりやすく説明する「星空レクチャー」を行う。約30分の予定で事前申し込み不要。 二つ目は夜空を身近に感じる「ミニ工作教室」を11日午後1時から1回、12、13日は午前11時と午後1時の2回開催する。両イベントとも全日テーマや、工作する物を変えることにしている。定員は工作教室のみ先着10人程度としている。 同委員会の指導員・和田一人さん(65)=嬉野中川町=は「ぜひ、この機会を星空に親しむきっかけにしてくれれば、うれしい」と話している。 開場は、11日は午後0時半~同4時半、12日は午前10時~午後4時半。13日は午前10~午後3時半。 また各日来場した先着100人には、星空写真1枚のプレゼントがある。