「避けれなかった」

平河（左）が自身の負傷シーンを振り返った。写真：金子拓弥 (サッカーダイジェスト写真部／JMPA代表撮影)

　U-23日本代表は現地７月24日、パリ五輪グループステージ第１戦でU-23パラグアイ代表とスタッド・ドゥ・ボルドーで対戦し、５－０で完勝。この試合で無念の負傷交代となったFW平河悠が、悪質なファウルを受けたシーンを振り返った。 【PHOTO】悲願のメダル獲得へ！パリ五輪に挑むU-23日本代表18名とバックアップメンバー４人を一挙紹介！ 　平河は23分に相手に右足首を踏まれて倒れ、VARの結果、ファウルを犯したウィルダー・ビエラが一発退場に。平河は立ち上がりプレーを続行したもの、33分に再びピッチに倒れ込んで担架で運ばれ、佐藤恵允と交代となった。 　試合後、ミックスゾーンに姿を現した平河に足の状況を訊くと「いやまだ分からないです」と一言。ただ痛みはあるようで、負傷シーンをこう振り返る。 「１回ステップを踏んでみて、痛いけどいけるかなと思った。相手がその後10人になって、時間帯もう時間帯だったんで、ここで無理して悪化させるよりは、100パーセントでできる人と交代して、次の試合に向けて、と頭のリセットができた。この痛みだったら、やめようと。悔しかったですけど、やめました」 　また、これだけの激しいタックルは、「日本ではないですけど、国際試合ではよくあると思う」としつつ、「避けれなかったので、ちょっと悔やまれます」と唇を噛んだ。 　交代後、ピッチ外から試合を見ていた平河は「２点目入ったときに、勝ちを確信しました。この足が犠牲になりましたけど、勝ちに繋がったのは良かったのかなと思います」と述べた。 取材・文●手塚集斗（サッカーダイジェストWeb編集部）