年末の風景(宝くじ売場・熊本駅) 【昭和47年・1972】~RKKニュースミュージアム~
昭和47年(1972)12月。宝くじ売り場にできた長い行列と小荷物で溢れかえる熊本駅の映像です。当時ニュースはこう伝えています。 【写真を見る】年末の風景(宝くじ売場・熊本駅) 【昭和47年・1972】~RKKニュースミュージアム~ 【宝くじ売り場に長い行列】 「師走のでっかいプレゼント、恒例1,000万円宝くじの発売が今朝から行われ、熊本市の発売所前には、氷点下の寒さの中600人のファンが並ぶ人気ぶりでした。 1,000万円宝くじは昭和43年12月から始まり、今回で5回目、特に今年は史上最高の10億円の当選金が用意され、一等1,000万円は2本、二等800万円は2本、三等の100万円は100本、このほか前後賞なども用意されています。当たる確率は昨年の100万分の1から9万分の1へと、ぐんとアップされました。 県内では97,000枚が発売されていますが、「よく当たる」とファンには評判なのが、ここ熊本市の第一勧業銀行(現:みずほ銀行)前の発売所です。午前2時半から待っていたという人をはじめ600人が並び、発売開始の8時半には長蛇の列、氷点下2度という冷え込みの中で1,000万円の夢を追っていました。」 【熊本駅に大量の小荷物】 「師走もあと10日余り、熊本駅にはお歳暮の小荷物が1日に16,000個も殺到し、駅ではアルバイトを動員して荷物の積み下ろしに追われています。 熊本駅から各地に発送される小荷物は普通の日で800個前後ですが、12月10日頃からお歳暮が急に増え始め、16日には3倍近くの2,100個に達しました。 小荷物の半分以上が熊本特産のミカンで、大部分が関東、関西方面へ送られています。一方到着する荷物も半分近くは各地のみかんですが、北海道の新巻鮭や青森のリンゴなど北国の特産品も見られます。 駅のホームには到着した小荷物、発送される小荷物が山積みされており、一日の取扱量は16,000個にもなるそうです。 国鉄(現:JR九州)では、3本の定期小荷物列車に、毎日3両を増結、アルバイトも動員して殺到する小荷物をさばいています。」
熊本放送