猫又駅、乗降可能に 黒部トロッコ電車 10月から、仮設ホーム整備
黒部峡谷鉄道(黒部市)は19日、能登半島地震による落石で鐘釣橋が損傷し、宇奈月―猫又駅間の折り返し運行となっているトロッコ電車について、10月5日から猫又駅でも乗降できるようにすると発表した。仮設ホームを整備し、ホームから峡谷美の眺めを楽しんでもらう。 【路線図】黒部峡谷鉄道のトロッコ電車 トロッコ電車は今季、地震に伴う対策工事の影響で終点・欅平(けやきだいら)駅までの全線開通はせず、工事関係者用の猫又駅で折り返しているが、ホームの長さが旅客列車編成に対応していないため現在、乗客は乗降できない。 新たに全長100メートルのホームを整備し、約20分の停車時間を設ける。周辺には連山やサンナビキ山、ねずみ返しの岩壁、黒部川第二発電所などがあり、眺望を満喫できる。 宇奈月―猫又間往復で約2時間の所要時間となる。23日からインターネット、電話で予約を受け付ける。