ブラック・サバスのトニー・アイオミが代表曲「Paranoid」の制作秘話を語る
1970年にデビューアルバム『Black Sabbath』をリリースして以来ヘヴィメタルの祖として数々のバンドに影響を与えてきたバンド、ブラック・サバス。特にデビューアルバムの7ヵ月後にリリースされた2ndアルバム『Paranoid』はヘヴィメタル史で最も影響力のあるアルバムの1枚として知られており、全英1位を獲得している。 【動画】ブラック・サバス「Paranoid」リリース当時のTV出演ライブ 同アルバムのタイトル曲「Paranoid」はブラック・サバスで最も再生された曲として人気を博しているが、ヘヴィメタルリフの生みの親として評価されているギタリストのトニー・アイオミが、BBCラジオの新インタビューにて同曲の制作秘話を語った。 「アルバム制作中、他のメンバーが外にご飯を食べにいったんだ。私はスタジオに残って、プロデューサーのロジャー・ベインに“このままだとアルバムに曲が足りないから、もう1曲作ることはできるか?”と訊かれて、私は“いや、無理だと思う”って答えた。 それまでブラック・サバスの曲は5分とか6分ぐらいの長さだったし、3分の曲は書いたことがなかったからそんな短い曲を作れるかわからなかった。数日間しかスタジオにいなかったから、すぐにアイディアを出して他のメンバーがパブから帰ってくるのを待った。みんなが戻ってきて、アイディアとなったリフを弾いて、そこから曲を完成させたんだ」 元々アルバムに収録される予定の曲ではなく、既存の曲だけでは時間が足りないという理由で急ぎで制作された「Paranoid」は全英シングルチャート1位を獲得した。 以前ベーシストのギーザー・バトラーも同曲について語っており、「あのアルバムはスタジオでのライブ演奏で2~3日ぐらいでレコーディングをしたんだ。“Paranoid”は最後に作って、アルバムの時間を埋めるために3分の曲を書かなきゃいけなかった。トニー・アイオミがリフを作って、私が歌詞を書いて、オジーはそれを読みながらレコーディングした」と明かしていた。