イスラエル軍、「テロリスト」「ハマスの工作員」と主張しガザの病院長ら240人以上拘束
【エルサレム=金子靖志】イスラエル軍は、パレスチナ自治区ガザ北部で唯一機能していたカマル・アドワン病院などでの軍事作戦で、病院長ら240人以上を拘束したと発表した。数十人の医療スタッフも含まれているという。 【動画】エルサレムで反戦デモ、右派と左派が対立…警察による妨害も
同軍は29日までの断続的な発表で、病院がイスラム主義組織ハマスの軍事作戦の司令部として使われており、拘束したのは「テロリストだ」と主張した。発表によると、病院内で銃や弾薬、軍事装備を押収した。拘束したうち15人が昨年10月のイスラエルへの奇襲に参加し、病院長は「ハマスの工作員だ」としている。
一方、ガザ保健当局などによると、病院は炎上して機能停止となった。イスラエル軍は院内の患者らに路上で服を脱ぐよう命じたという。患者らは別の病院に移送されたが、移送先の病院は発電機や水がなく、機能していないという。