トランプ前大統領の再選、ヘンリー王子&メーガン妃の今後にどう影響?
イギリス王室を離脱した2020年以来、カリフォルニア州モンテシートで暮らしているヘンリー王子。当然ながら、外国人である王子の滞在にはビザが必要であり、ドナルド・トランプ前大統領の返り咲きが決まったことで、王子に対する今後のアメリカ政府の姿勢がどのように変化するのか、関心が高まっている。 【写真】ヘンリー王子の人生いろいろアルバム。赤ちゃん時代からナイスミドルまで トランプ前大統領は王子のビザについて、これまでに何度か発言しているが、王子が2023年に出版した回想録『Spare』の中で過去の薬物利用の経験を明かして以降、その内容は厳しいものに変化している。 著書によると、ヘンリー王子は若いころ、コカインや大麻を使用したことがあり、サイケデリック・マッシュルームも試してみたこともあるという。
アメリカ滞在のためにビザを申請するときには、法律に従い、薬物使用の経験について申告することになっている。王子がこれらの事実を伝えていれば、ビザの発給は認められなかった可能性もある。 『BBC』はこの件について、「移民局の審査官には、幾つもの要因に基づき、最終的な判断を下す裁量権がある」と伝えている。だが、トランプ前大統領は2024年2月、出席した保守派の政治討論会で、バイデン政権はヘンリー王子に対して「寛大すぎる」と主張。米国版『デイリー・エクスプレス』紙に対しては、「私は王子を守らない。女王を裏切ったんだ。許されないことだ」と語っている。 また、3月にはイギリスの政治家で独立党の元党首ナイジェル・ファラージ氏との対談で、大統領選で勝利すれば、「ヘンリー王子を特別扱いしない」と話している。
アメリカの裁判所は9月、ヘンリー王子のビザについて、「国民は公爵の出入国記録の開示に強い関心を持っておらず、開示する必要はない」と判断した。「その他の外国人がそうであるように、公爵には自らの在留資格を非公開とする正当な権利がある」との見解を示している。 いっぽう、トランプ前大統領の息子のひとり、エリック氏は王子のビザについて、『デイリー・メール』紙に対し、「今のところ安全だ」と発言。「本当に、ヘンリー王子のことはまったく気にしていません。この国も、そうだと思います」とその理由を説明した。 王子は「前後の見境をなくしたのだろう。見ていて悲しい」と述べ、「薬物を使用したのかどうかも、まったく気にならない。どうでもいいことだ」「ビザを無効にするべきだとも思わない」とコメントしている。