三笘薫らが弱点を浮き彫りに?『BBC』が「ペップ・シティ王朝終焉の可能性」を分析
「シティ王朝の終焉?」
公式戦4連敗を喫したマンチェスター・シティについて、イギリス『BBC』が分析している。 【動画】三笘薫、華麗なトラップ&アウトサイドクロスでゴールの起点に! 直近の公式戦でトッテナム(1-2)、ボーンマス(1-2)、スポルティングCP(1-4)と2018年以来となる3連敗を喫していたマンチェスター・C。嫌な流れを断ち切るためにも勝利が必要な状況で、9日のプレミアリーグ第11節でブライトンと対戦した。敵地での一戦となったが、23分にアーリング・ハーランドがネットを揺らして先制に成功する。しかし78分、83分と立て続けに失点して逆転を許し、1-2で敗れた。 これで勝ち点23のままとなったマンチェスター・Cは、首位リヴァプールとの差が「5」まで広がることに。さらにジョゼップ・グアルディオラ監督にとっては、指導者キャリアで初の4連敗となった。 そしてこの敗戦後、『BBC』は「これはグアルディオラのマンチェスター・C王朝の終わりの始まりなのか?」と題し、「ペップのボディランゲージは、彼の就任後最も危機に近い状況に直面していることを如実に物語っていた。彼らの前例のない歴史的な成功を考えると、グアルディオラとマンチェスター・Cに疑問を投げかけるのは危険だ。だが、この敗戦と今のやり方が問題を示唆していることは否定できない」とし、注目すべきスタッツを紹介している。 『BBC』は、プレミアリーグを制した昨季と今季ここまでのスタッツを比較。平均ゴール数は「2.53」から「2」に減少した一方で、シュート数は「18.5」から「19.6」に増加。ビッグチャンスの決定率が「38%」から「29.8%」にまで減少し、ハーランドへの依存度が高まっていると指摘している。また、失点数は「0.92」から「1.17」まで増加し、さらに被シュート数も増えていることを伝えた。 さらに「シティには突然、グアルディオラが就任して以降ほとんど感じられなかった弱点が生まれている」と分析。ブライトンの攻撃の「44.9%」が左サイドに集中していたことを挙げ(中央:28.2%、右サイド:26.9%)、「ブライトンが容易に突破していたことは、グアルディオラに危機感を覚えさせたに違いない」として以下のように続けている。 「シティの中盤は、後半に無断でいなくなった。そしてカイル・ウォーカーは34歳らしいプレーを見せ、三笘薫、ジョアン・ペドロに苦しめられている。ブライトンが相手の右サイドを狙ったことは意図的な戦略だった。ウォーカーは今季の大半を欠場し、代役のリコ・ルイスは中盤に入ることも多く、スペースを与えすぎている」
ロドリ不在の影響
また、長期離脱中のロドリが不在の影響も指摘。今年のバロンドーラーが出場している試合の勝率は「73.6%」だが、不在時は「58.3%」まで低下しているという。それでも『BBC』は、以下のように結論付けた。 「現在直面する疑問に答えを出せる監督とチームは、グアルディオラとマンチェスター・Cしかいないだろう。それでも衰退を速やかに止めなければならず、リヴァプールとアーセナルはすでに弱点を嗅ぎつけているはずだ」 「だが2年前、シティは4月の頭につけられていた8ポイントの差を逆転し、アーセナルを追い詰めてタイトルを手にした。そう、グアルディオラとシティを諦めるのは危険なのだ」