福司酒造、東京催しに初出展へ セカンドブランド「五色彩雲」
北海道の釧路唯一の蔵元、福司酒造(梁瀬之弘社長)は、「福司」に続くセカンドブランド「五色彩雲(Goshiki no Kumo)」で、9月に東京で開催される全国規模のイベントに出展する。今年創業105年目を迎える同社にとって、東京でのイベント出展は初めて。 「五色彩雲」は昨年7月に立ち上げた新ブランド。キャッチコピーを「仕込んでいるのは100年先を想(おも)う地酒」とし、新しいことへの挑戦や遊び心、技術や人を育て、地域に人を呼び込むことなどに力を注ぐとし、これまで4種の日本酒を販売している。「まだまだ認知度の低い北海道の酒蔵を全国に届け、人を呼び込みたい」と意気込み、初出展への準備を進めてきた。 今回出展するイベントは、今後の成長が期待される若手蔵など全国から酒蔵64蔵が一堂に集結。一般参加型の若手醸造家の祭典「若手の夜明け2024」(9月11~15日)と、酒販店や飲食店を対象に開催する「さけくらべ鳥取・長崎・北海道in東京」(同月25日)で、ともに東京都千代田区で開かれる。 出展する日本酒は、通年商品の「Nusamai」、季節限定商品の「Ashiri」と「Jiri」の3種。出展スタッフとして上京する梁瀬一真製造部長は「釧路の地酒メーカーとして全国に地域の風土やストーリーを伝え、地酒を通じて地域の魅力を発信したい」と話している。
釧路新聞