田中将大(36)“アテがなければ退団しない”でヤクルト最有力 「嶋ヘッド」でも「先発の需要」でもない、巨人にはない決め手とは?
昔ながらの人情球団
嶋ヘッドコーチも19年オフ、楽天で減額制限を超える契約を提示された。今オフの田中と同様にこれを拒否し、ヤクルトへ移籍。そのまま現役生活を全うし、指導者に転身した。 「ヤクルトはファミリー球団と言われるほど、昔ながらの人情味が残っていて、ビジネスライクな楽天とは真逆の気風と言えます。選手が大きな故障をしても辛抱強く復活を待ったり、移籍選手に対しても引退後にコーチの職を用意したりしてきました。メジャーでもヤンキースという随一の厳しい球団で投げてきたマー君なので、現役時代の最後はヤクルトのような球団でプレーしたいという気持ちになっても腑に落ちるものがあります」(同) 心身共に傷を負っているであろう田中が再起を図ろうとする球団としては、さまざまな観点からヤクルトが最適解との見立てだ。田中の決断は果たして――。
デイリー新潮編集部
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