春限定「ドラゴンアイ」出現 SNSで話題、御嶽山の火口湖「三ノ池」が新名所に
長野、岐阜県境の御嶽山の標高約2720メートル地点にある三ノ池は、雪解けが進むこの時季、「竜の目」を意味する「ドラゴンアイ」のように見える―と近年話題になっている。コバルトブルーが特徴の火口湖。好天に恵まれた25日、珍しい光景を一目見ようと多くの登山者が訪れていた。 【動画】「ドラゴンアイ」が出現した御嶽山の「三ノ池」
三ノ池は山頂剣ケ峰(3067メートル)の北方に位置し、深さは約13メートル。冬に池を覆った雪は春になると周辺部分から解け始め、毎年5月下旬から6月初め、中央部の雪の白と、それを取り囲むコバルトブルーの帯の対比が生じる。
岐阜県下呂市観光課によると、2021年ごろから「竜の目のようだ」と注目され、交流サイト(SNS)で広まった。雪の斜面を下りて池まで行く登山客の姿も。安全確保するため地元遭対協が今年から、この時季の土・日曜、救助隊員を配置している。
今年は雪解けが早い。25日はコバルトブルーの帯の形が崩れていたが、愛知県安城市の会社員早川治さん(57)は「聞いていた通りの自然が作る美ですね」と満足そうにうなずいた。