BCクラシック狙うシティオブトロイの公開調教でオブライエン師&ムーアを直撃/三嶋まりえ密着取材
【凱旋門賞/三嶋まりえ密着取材】今年の英ダービー馬でエクリプスS→英インターナショナルSを連勝中のシティオブトロイ(牡3・Aオブライエン)が現地時間20日、英サウスウェル競馬場のタペタコースで公開調教を行った。同馬は米GIブリーダーズカップクラシック(11月2日=デルマー競馬場、ダート10ハロン)でダート初挑戦を迎える。 僚馬4頭には、それぞれ現役ジョッキー、元ジョッキーが騎乗し、ゲートから1600メートルを走る実戦さながらの追い切り。3番のゼッケンを着けたライアン・ムーア騎乗のシティオブトロイは、好スタートを切るも序盤は最後方へ。楽な手応えで徐々に位置取りを上げ、最終コーナーでは前を射程圏に入れると、2頭の間から抜け出して直線では後続を引き離す一方。2番手でゴールしたマスターオブザハントに5馬身差をつけた。A・オブライエン調教師は「ライアンはとても幸せで満足している」と笑みを浮かべた。 公開調教には、無料チケットに登録した約1500人のファンが集結。シティオブトロイが直線へ向くと、競馬場からは拍手が沸き、ゴール手前では「シティオブトロイ!」とこちらも実戦さながらの歓声が上がった。競馬歴40年の60代男性は「競馬が大好きで、旅行で日本に行った時は中京競馬場に行ったんだ。シティオブトロイのダート挑戦はとてもエキサイティングだよね」と興奮気味に語った。 BCクラシックには、日本からもフォーエバーヤング(牡3・矢作)、ウシュバテソーロ(牡7・高木)、デルマソトガケ(牡4・音無)が参戦予定。ムーアは「フォーエバーヤングはいい馬だよね。いつも強いレースをしている。ケンタッキーダービーもいいレースだった」と日本のライバルにも熱視線を送っているようだ。
三嶋 まりえ