「笑いは魔法の妙薬」78歳アマ漫談家“土佐の寅さん”28年かけ全国制覇達成!「生きる力」を届ける行脚物語
岩手県で“全国制覇”感動のフィナーレ
全国制覇達成の舞台は、岩手・矢巾町の住民が集まる高齢者サロン。65歳から87歳までの約40人が集まった。 まず披露したのは、ながーい大太刀を使った大道芸だ。 間六口さん: さぁ、さぁさぁ、さぁさぁお立合い! 本日お集りの皆さん方は実に運がいい。手前の七尺のこの大太刀、一たび抜きあがるところを見れば、お母さん、1年長生きするという。3度も4度も見ていただきますと、もう大変!“死ぬまで長生きをする”という七尺の大太刀抜刀術でございます。 間さんが「エーーーイ!」と気合を入れて刀を抜くと… 長い鞘からスポッと出てきたのは短刀!絶妙の間で観客を引き付け、笑いを生み出した。 続けて、得意の漫談でも会場を沸かせる。 間六口さん: うちの亭主を数字で言えば、一でなし、二でなし、三でなし、四でなし、五でなし、六でなし。亭主が“ろくでなし”っていう方、おいでませんか? 間六口さん: 私のおばあちゃんは大のケーキ好きです。箱からケーキを出して、食べるスピードの速いこと速いこと、喉につかえるんじゃないかと思うくらい速いスピードで食べてます。おかしいな~と思ってケーキの箱を見ますと”なるべく早くお召し上がりください”…と書いてありました。 間さんが講演活動を初めて28年。笑いは、苦しみや悲しみをリセットし「生きる力」になる。そんな思いで、全国各地に笑いを届けてきた。 間六口さん: 私、47都道府県を回らせていただいてるんですが、残りが岩手だけになってました。それできょう47都道府県を達成ということで、本当にね、涙が出るほどうれしいです。皆さんの笑顔にお会いできて、本当に矢巾町、一生忘れません。どうもありがとうございました。 会場は暖かい拍手に包まれた。
笑いの力とこれからの“フーテン”旅
会場にいた87歳の女性は「いま病気中で、お友達がいないとここに来られないような状態」だと明かしながらも、「本当にきょうはね、長生きさせてもらった」と、間さんとの“出会い”を感慨深げに振り返る。 友人が「生き返ったね」と相づちを打つと、女性も「生き返った、生き返った。だって本当に(腹の)底から笑えた」と生き生きとした表情を見せた。 間六口さん: 夢にして良かったなって。夢はかなうもんだなって思いました。やっぱり笑いというのは、人を元気にしたり幸せにしたりする魔法の妙薬みたいなものだと常日頃から思っています。今度はフーテンの寅さんみたいにふらっと各地を訪れてそういうところで皆さんにもう一度喜んでいただけたらありがたいかなと。 笑いで生きる力を届けたいー。全国制覇の夢を成し遂げた間さんの旅はこれからも続く。 (高知さんさんテレビ)
高知さんさんテレビ