朝ドラ『おむすび』“スマホがない時代の不便さ”が懐かしくてキュンとする!連絡手段の進化とラブストーリーの深い関係
橋本環奈さんがヒロインを務める朝ドラ『おむすび』(NHK総合)は、“平成青春グラフィティ”ということもあり、作中でガラケー(=ガラパゴス携帯)が使用されています。結(橋本環奈)が、翔也(佐野勇斗)からの連絡を待ち焦がれている場面を見たとき、頭のなかにYUIさんの「CHE.R.RY」がエンドレスループしました。ほんの一行でもかまわないから、キミからの言葉が欲しいなぁと思っていたあの頃……。平成の恋愛って、いま思えばちょっぴり不便だけど、なんか楽しかったよなと懐かしくなった人も多いのでは? 【動画】“センター問い合わせ”も“赤外線通信”も懐かしすぎ!『朝ドラ『おむすび』のガラケー登場シーン(動画2本)
“既読”がなかった頃、センター問い合わせを繰り返していた
『LINE』の既読機能は、災害時などの安否確認のためにつけられたと言われています。しかし、令和の恋する乙女たちは“既読”に振り回されているんですよね。相手からの返信がなくても、既読がついていないと「まだ、返信が来る可能性がある!」とホッとする。でも、既読がついてしまうと、「このやり取りは終わっちゃったってことなのかな……」なんて落ち込んだり。 未読スルーをするタイプの人もいるから判別がむずかしいけれど、既読機能がなかった時代に比べたら、相手の状況が分かりやすくなっていると思います。一回、既読をつけて不安にさせておいて、あとから返事をする……なんて駆け引きも、スマホ時代の恋愛には存在するのでしょうか(ヒェェ!)。 その一方で、『おむすび』のようにガラケー時代は、そんなふうに相手の状況を察知することができませんでした。既読機能がないから、相手が読んでいるのか、読んでいないのか分からない。「もしかして、センターにメールが溜まっているだけなのでは?」と、センター問い合わせを繰り返した経験がある人も、なかにはいるのではないでしょうか(わたしは、やった記憶が……)。 また、赤外線通信でメールアドレスを交換することもあったけれど、紙に書いて渡されるパターンもありませんでしたか? そうなってくると、自分の携帯にアドレスを入力するときに、「これ、間違ってないよね?」と何度も何度も確認したりしていました。字があまりうまくない男の子とかだと、「6」なのか「b」なのか分からなかったりするんですよね。 メールのラリーが続くと、件名につく「Re:」の文字が増えていくのも嬉しかった! たとえば、2004年放送の『オレンジデイズ』(TBS系)でも、「Re:」の文字は櫂(妻夫木聡)と沙絵(柴咲コウ)の距離が縮まっていく描写として使われていました。件名はスッキリしていた方が気分的にはいいはずなんだけど、なぜか消せなかったなぁ(いやぁ、あの頃に戻りたい!)。 あとは、好きな人の着信音だけ変えていたり! まだ片思いの段階で、周囲から「〇〇君のだけ変えてるんだね」ってバレるのが恥ずかしい……という場合は、バイブ音やライトの光り方だけ変えたりしていたこともありました。彼氏ができるたびに、メールアドレスを変える子もいたりして(アドレスに記念日やお互いの名前を入れるやつ)。「アドレス変更しました」メールが送られてくると、「あっ、この2人別れたんだな」という暗黙の了解みたいになっていたのも懐かしい。あれって、遠回しの破局報告みたいなものでしたよね。
菜本 かな
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