関脇・若元春が11日目から再出場へ 右足親指負傷から中4日…「意外と力入る」勝ち越しにも望み
◇大相撲夏場所10日目(2024年5月21日 東京・両国国技館) 日本相撲協会は21日、大相撲夏場所11日目の幕内の取組を発表した。関脇・若元春(30=荒汐部屋)の再出場が決まり、平戸海(24=境川部屋)との対戦が組まれた。 若元春は6日目の大栄翔戦で右足の親指を負傷。「右第1足趾MP関節靱帯損傷」「1~2週程度の休養、治療を要する」と記された診断書を提出して7日目から休場していた。 この日は負傷後初めて、東京都中央区の荒汐部屋で朝稽古に参加。右足にはテーピングを施し、立ち合いの踏み込みなど動きを確認した。師匠の荒汐親方(元幕内・蒼国来)によると「だいぶ良くなった。腫れも引いてきた。“意外と力入ります”と言っていた」という。師匠は「本人が出たいと言っているので、明日から出す予定です」と明言していた。 再出場しなければ3勝止まりで幕内中位まで番付を落とすことになる。3勝4敗3休で勝ち越しへ後がない状況から、中4日の休みで土俵に復帰。終盤5日間で三役の座の死守、そして勝ち越しに望みをつないでいく。 今場所7日目以降は、三役以上9人中過半数にあたる5人(横綱・照ノ富士、大関・貴景勝、大関・霧島、関脇・若元春、小結・朝乃山)が休場という異常事態だった。終盤戦の土俵に、貴重な役力士が再び帰ってくる。