【日本ハム】「打者・福也」始動 山崎福也が投手練習終えフリー打撃「いぇーい!」柵越え1本
4年連続安打中の「打者・福也」が来季へ向けて始動した。日本ハム山崎福也投手(32)が7日、エスコンフィールドでの秋季キャンプでフリー打撃を行った。今キャンプ不在の新庄剛志監督(52)から“遠隔”で指令を受け野手陣に交じった。47スイングで柵越えは1本も鋭い打球を連発。今オフは本業の投手としてレベルアップするだけでなく、日大三時代から定評のある打撃も磨く。 ◇ ◇ ◇ 午前11時過ぎのエスコンフィールド。投手練習を終えて引き揚げていた山崎が、バットを持って再登場した。「見に来てくれているので楽しんでもらえたらなって」。外は雪が降る中、詰めかけた約7500人のファンの前で、ティー打撃後にヘルメットをかぶって打撃ケージへ入った。 鋭い打球を連発してスタンドからは何度も「おー」と歓声が上がった。33スイング目には体勢を崩されながらも右翼ブルペンへ放り込んで「いぇーい!」。無邪気な笑顔で喜んだ山崎は、47スイングで1本の柵越え。「1本しか入んなかったので悔しさはあるけど、楽しかった」と笑った。 実は新庄監督プロデュースのフリー打撃参加だった。山崎は「監督とも話をして…『バッティングしよっか』みたいな感じで」と“遠隔指示”を受けていた。今季は5月30日阪神戦で決勝打を放ち、球宴でも打席に立って安打を放った。日大三時代から定評のある打撃は指揮官からの信頼も抜群。ファンサービスも兼ねて、球宴以来の本格打撃を味わわせた。 打撃練習は投手としても生きる部分があるという。「左投げ左打ちなので(打つ時と投げる時の)回転などは似ている。いい影響はあると思います」。今オフの自主トレでも「まずは本業の方をしっかりと」と話した上で、打撃練習も「多くなりそうな感じはしますね」とニヤリとした。 「打者・福也」としてオフに取り組む課題は「真っすぐに差し込まれないように意識しながら取り組む…って言うのもおかしいですけどね」と照れ笑いも期待値は高い。来季も投打で魅了する。【木下大輔】