「小学生で朝まで仕事」野村佑香、“チャイドル”時代の裏話と思春期迎えた娘への思い
「私が仕事のせいで家を空けることを家族には“ごめんね”ではなく“ありがとう”と伝えています」 【写真】笑顔が眩しい! “チャイドル”として活躍していた頃の野村佑香 '90年代に「チャイドル」として一世を風靡した野村佑香。3歳でモデルデビュー。その後、俳優として映画やドラマに出演するなど、マルチに活躍してきた。プライベートでは現在、2児の母。 「母が友人にすすめられて私をモデルクラブに入れたことがデビューのきっかけです。初めての仕事は、おもちゃのパッケージの隅にプリントされる顔写真の撮影でした」
「朝から翌日の朝まで仕事」
3歳ではあったが、仕事というより撮影の後に人形をもらったことがうれしくて、当時の記憶が残っているという。「チャイドル」と呼ばれていた'90年代。小学生でありながら、モデルの仕事だけでなく、多くのドラマにも出演。 「ドラマの撮影は長時間、拘束されるんです。当時でも生放送の出演時間に関しては制限があったのですが、ドラマは違う。朝から翌日の朝まで仕事していました(笑)」 しかし、裏を返せばスタッフたちと長時間、同じ空間を共にすることで結束は強かったと振り返る。 '02年に成城大学文学部ヨーロッパ文化学科に進学。 '03年には学業専念のため、芸能活動を休止するという選択をした。 「大学進学を希望したのも自分。学業を優先するために、芸能活動のお休みを決断したのも自分。全部、自分で決めました。4年で卒業するという気持ちは強かったですね」 学業中心の生活を送りつつ、初めてのアルバイトも経験。カフェの店員やパン屋での仕事をこなしたという。 「パン屋さんは朝が早いんです。そうすると午後からは大学の講義を受講できるので続けられたのかなと思います」
結婚報告で「嘘つき」といじられ
大学4年生になり、周りの友人は就活をスタート。改めて自分は何をしたいのかを考えたときに、演技への思いの再燃を感じて“芸能界への復帰”を選択。俳優の仕事をメインに活躍の場を広げていった。 プライベートでは一般男性と27歳で結婚。 「結婚願望はないと周りに公言していたためか、報告をすると“嘘つき”といじられました(笑)。彼と一緒にいる自分を好きで“この人と結婚したい”と考えるようになりました」 その後、女児を2人授かった野村。長女が思春期を迎えたようだが……。 「長女にとって、私がどのように接することがベストなのか心がけています。2人には自分で考えられるように育ってほしいですね。彼女たちの疑問に対して、すぐに答えを教えることは避けています。“まずはやってごらん”“失敗しても大丈夫だから”といった声がけをしています。自分が苦労して、何かを得たときの達成感を得てほしいんです」 “縛る”のではなく、子どもたち自身に考えさせて、のびのび育てるのが野村のスタイル。仕事で家を空けることがあるものの、野村の母の協力や、地域の施設を利用することで、子育てに励むことができているという。 「新しいことにも挑戦したいと思って『即興演劇』を勉強中です。台本を使わない即興のお芝居です。台本がないため、自分が話す言葉や動き方は自分で考えなければならない。相手が何を言うのか、どんな行動をするのかもわからないため、相手をよく見て、感じて、お芝居をつくっていきます。“表現していく場”を増やしていきたいんです」 今の仕事ができているのは家族の支えがあるからだと実感している。芸歴37年でもいまだ向上心は忘れない。