第68回全日本軟式野球大会で大阪府代表チーム 「Baseball Team NINE」が優勝
キャプテンの金川さんは障がい福祉の現場で学んだ気づきをチーム運営にもうまく生かしている。「大学時代でもキャプテンをしていましたがその頃は一方的に指示を出していました。今ではご利用者様と関わることでどうしたら失敗を未然に防げただろうという考えに変わり、選手への声掛け一つにしても相手を思いやるようになりました」と話している。金川さんが同社に入社したのは「野球ができるから」と志望動機は他の野球部員も同様の極めてシンプルな理由だったそうだ。
同社の福祉事業にも特徴がある。野球部で使うボールやバットの手入れをしたり、プロ野球選手が使って折れたバットを引き取り、靴ベラに加工するなど野球好きにはたまらない取り組みを行っている。 利用者も一体となって野球部を応援する体制になっており、大阪の大会では平日の試合であっても500人ほどの応援団が球場を埋め尽くす。野球を通じて福祉を変える独自の事業体で成長を続けている。