主将・石川祐希のキャプテンシー、チームに勢いと冷静さもたらす スポーツ界ならサッカーの三笘薫と肩を並べる影響力
バレーボールのネーションズリーグ男子は5日、北九州市西日本総合展示場で1次リーグが行われ、日本はドイツとフルセットの末に3―2で勝利。チーム最多タイ21得点で苦境を救った石川祐希主将(28)=ペルージャ=がエースの真価を発揮した。 【写真】第1セット、高い打点で強打を放つ石川 重圧のかかる最終第5セット。サービスエースと打点の高いスパイクで試合を決めた石川は「もっと早い段階で相手を詰めたかった。本来なら負け試合。シビアに考えないといけない」と厳しい表情で振り返りつつ、主将の責任を果たし「最低限のことはできたかな」と胸をなでおろした。 爽やかなイケメンは高い女性人気を誇り、インスタグラムのフォロワー数は約143万人。芸能界ならナインティナインの岡村隆史(53)、スポーツ界ならサッカー日本代表の三笘薫(27)=ブライトン=と肩を並べる影響力だ。SNSには疎そうな年配女性が会場で石川の応援Tシャツを着る姿も多くみられ、幅広い層からの支持がうかがえる。 その魅力はこの日のプレーの端々にもあふれ、第1セットでは観客席に飛び込みそうなボールを体を張って懸命に拾うなど、華麗な攻撃だけでなく献身的な守備でもファンを酔わせた。バレー関係者も「彼がいるだけでチーム全体が冷静さを保ち、試合に集中できる」と認める日本の精神的支柱は、激闘を制した後には地鳴りのような大歓声を呼び起こし、「盛り上がりを感じる。勝てる姿をもっとお見せしたい!」と力強く語った。 (山戸英州)