<斎藤工>「アンナチュラル」チームが制作 新日曜劇場は「まさに今の時代に必要な作品に」
俳優の神木隆之介さん主演の10月期のTBS系日曜劇場「海に眠るダイヤモンド」(日曜午後9時)。明治の初めから戦後の高度成長期にかけ、石炭採掘で発展した長崎県・端島と、現代の東京を舞台にした愛と友情、家族の物語。脚本・野木亜紀子さん、監督・塚原あゆ子さん、プロデューサー・新井順子さんの「アンナチュラル」チームによる注目作だ。主人公・鉄平(神木さん)の良き理解者でもある兄・進平を演じる斎藤工さんが意気込みを語った。 【写真特集】野木亜紀子×塚原あゆ子×新井Pの日曜劇場 場面カットをさきどりで!
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物語は、戦後復興期から高度経済成長期の「何もないけれど夢があり活力に満ちあふれた時代」と、これに対して現代の「一見して何でもあるけれど若者が夢を持てない時代」を描くエンターテインメント。
--オファーを受けた際の気持ちは。
脚本・野木さん、塚原監督、新井プロデューサーが舵を取る「船」に、座長・神木さんらとともに乗せていただけることになり、贅沢(ぜいたく)な気持ちでいっぱいでした。いち視聴者として、このチームとキャストとが作り出す化学反応を見てみたいと思いましたし、それを現場で僕自身で体験できることがうれしかったです。
--実際、チームに参加してみて、いかがですか。
本読みの段階で、共演者皆さんの役柄の捉え方や、ご自身のキャラクターとの融合に圧倒されました。進平は炭鉱夫役なのでロケでの撮影も多いのですが、背景の映し方にまで一切妥協がなくて。入念なロケハンを行っていることと、極力フィクションを省いて端島を再現するんだという強い思いを、現場に立つたびに感じます。
--進平の役柄について教えてください。
進平は戦争を体験した人間で、ある意味、十字架を背負っている人間。でもそれは時代的に進平に限ったことではありません。炭まみれになりながらお芝居をする中で、自分たちで一から島を作っていくぞ! という沸き立つ熱量を感じ、そういった戦争直後の日本のエネルギーが日本の発展の基盤になったのではないかな、と。