Cidres、デビュー・シングル「Poolgirl,Poolboy」配信開始 元シャムキャッツ藤村プロデュース
藤村頼正(ex.シャムキャッツ)をプロデューサーに迎えた、松村諒のソロ・プロジェクト、Cidres(シードルズ)が、3月21日(木)にリリースする1stアルバム『Yourland(ユアランド)』からの先行シングル「Poolgirl, Poolboy」を1月24日(水)にリリース。本作は、HIP LAND MUSICによるデジタルディストリビューション&プロモーションサービス「FRIENDSHIP.」がデジタル・リリースをサポートしています。 「自身を救った音楽、映画、小説、文化、思想」を落とし込んだ楽曲たちは、ディズニー、ナイアガラ、ドリームポップ、ドゥーワップ、シューゲイザー等あらゆるジャンルを経由。その中でも先行シングルはウォールオブサウンドに乗せて、大滝詠一や岩井俊二、デヴィッド・ロバート・ミッチェルらに影響された世界が展開された作品となっています。 また、本楽曲のリリース、アルバムの情報解禁に合わせて特設サイトもオープン。こちらのサイトでは全曲の視聴が可能なほか、各曲を短歌の形に変換した連作も楽しめます。Cidresが運用するメディア / コミュニティもオープンしています。 [コメント] 遠い場所と近い場所の性質の違いによって巻き起こる風、が街にも人にも木々にも等しく吹き抜けるように、Cidresの音楽はまるで湧き水の如く(飛沫をあげながら)透き通った記憶を私たちの内臓へと運んでくれる。 つくりものの遊園地と、透き通った天然の井戸水が同居するような音楽性に惚れ込み少しだけ制作のお手伝いをさせて頂きました。 Cidresの音楽是非聴いてみてください。 ――藤村頼正(プロデューサー、ex.シャムキャッツ) 彼のことを知ったのは、僕らと同じくナイアガラ・サウンド、フィル・スペクターサウンドを愛するアーティストとして、というところでした。音源を聴かせていただき、例えば、水晶の船、というとてもビジュアル的に美しい世界観を堪能しました。阿久悠が、情景描写をカメラアングルを切るように歌詞を描く、ということを語っていたが、そういった可視的な世界観を楽しみました。 ライブも一度拝見させていただき、スポットライトの下でキーボード弾き語りというシンプルな構成にもかかわらず、詩の美しい世界観もあり、広がりのある空気感のあるステージがとても印象に残ってます。 そういったポエトリーな世界観とナイアガラ的な多重録音の融合が、アップデートされたサウンドとして響いていて、素敵です。 リリースおめでとうございます! ――JINTANA(PPP/JINTANA&EMERALDS) このアルバムを「大瀧詠一やフィルスペクターのフォロワー」と定義してしまうのは簡単だ。先行シングル「Poolgirl, Poolboy」を筆頭に明瞭なリファレンスが散りばめられ、カスタネットや弦楽器、ドゥーワップ然としたコーラスは先鋭ではなくデジャヴュそのものを伝える。ナイアガラカレンダー、或いはジュリーロンドンのカレンダー・ガールさながら、季節を追って曲順が進んでいく。さらに言えばCidres(シードルズ)という名前が表す意味はCider(サイダー)の親戚であり、Apple(Beatles)の発酵である。但しCidresは大瀧氏の音楽そのものではなく、氏のアティチュード―歴史理論の実践としての創作―を引き継ぐ。(或いはヴァージル・アブローの言うところの“ステレオタイプと戯れる”様式とも言えるだろう) ユアランドは極めて私的な記憶とデジャヴュ、「不安を救った音楽、映画、小説、文化、思想」を、詩とメロディを伴った姿で昇華した作品である。その思想や昇華の経緯は、短歌や詩、カイエやエッセイ、メディアというあらゆる形態に圧縮/拡張され得る。 ――Cidres