台風30号フィリピン直撃から約2週間
台風30号フィリピン直撃から約2週間
台風30号がフィリピンを直撃してから約2週間。報道によると、死者は4000人、行方不明者は1600人を超える。日本の自衛隊も救援活動に加わり始めたが、遠隔地には救援物資がなかなか届かないという問題もある。
国際的人道援助団体の「国境なき医師団」は、19日現在で160人の外国人スタッフを現地入りさせた。 レイテ島タクロバン市から20キロ南にある人口5万人のタナウアンはほぼ壊滅状態で、住民は路上で生活することを強いられており、遺体がまだ川に浮いている状況。衛生状態が悪く、タナウアンで診療される1日200件のうち、70%が細菌感染を伴うけがで、破傷風菌の感染リスクが懸念されているという。 道路はがれきの山で寸断され、大通りだけがようやく復旧。ようやく援助物資の輸送車が通行できるようになったと伝えている。 また、タクロバン空港では、島から脱出しようとする行列は夜間も途切れることがなく、市内の道路では、午後8時から午前5時の外出禁止令を示す看板が出されている。