熟練ハンターが伝授 狩猟の技術身に着けて 有害鳥獣駆除の人材確保へ見学ツアー
チバテレ(千葉テレビ放送)
千葉県内ではイノシシやシカなど有害鳥獣による被害が深刻化しています。 こうした中、有害鳥獣を駆除する人材の確保につなげようと、君津市で11月4日、狩猟免許を持つ人を対象にした見学ツアーが行われました。 ツアーは県内で有害鳥獣の駆除に当たる人材を確保しようと県が主催したもので、地元の熟練ハンターを講師に迎え、県内外から約60人が参加しました。 参加者はまず、山道を歩いて、講師から獣道の見分け方などを教わり、その後、イノシシやシカなどを捕獲する罠の種類や設置方法について説明を受けました。 そして、実際に罠を触り、木の棒を動物の足に見立てて作動させるなどして、その強度を確かめていました。 県によりますと、県内では、有害鳥獣の駆除に当たる人材が高齢化とともに年々減少していて、2023年度の有害鳥獣による農作物の被害総額は、3億3000万円に上っています。 また、住宅の花壇などを荒らすキョンの被害も増えていて、その推定生息数は10年間で倍以上に増え、2023年度は8万6000頭に上ったということです。 県自然保護課 磯谷明彦 副課長 「狩猟免許を持っていても捕獲などの活動に取り組めていない人に体験してもらい、(県内で今後)有害鳥獣の捕獲の活動に取り組んでもらえればうれしく思う」
チバテレ(千葉テレビ放送)