「Youは何しにオンワードへ?」 服装自由の入社式で“らしくない”新入社員たちに聞いた
落合雪奈さんは、全面プリントの自作ワンピースが目を引いた。グラフィックは趣味のカメラで撮影した花の写真をぼかし加工したもの。オンワード樫山の中ではニッチな規模の「エイトン(ATON)」でパタンナーをしたいとのこと。
オンワード樫山のファッションスタイリスト職(販売職)での採用となった本田陸人さんは、日本の着物とブータン王国の民族衣装をミックスしたスタイルで、すでにただものではないオーラ。神戸芸術工科大学の卒業制作で披露した作品だそうだ。コロナで学校に行けなかった2年間は、スーツ量販のAOKIでアルバイトしたり、イベントポスターをデザインしたりして、社会人になる準備をしていたそう。「デザインとビジネスを両軸を学べる環境に身を置きたいと思い、オンワードを選んだ」(本田さん)。
自社ブランドには縛られないが、スタイリングでしっかりとオンワードらしさを表現する新入社員たちもいた。オンワード樫山総合職採用の丹羽勇斗さんは、見ての通りアメリカントラッドスタイルが大好きで、配属は「J.プレス(J.PRESS)」志望(ただし入社式に着てきたのは「ブルックス ブラザーズ(BROOKS BROTHERS」)。
ファッションスタイリスト職の難波佳央さんは、ファンシーツイードの半袖ジャケットとシアー素材のトップスをレイヤードし、オンワードらしいキャリアスタイルと自分の個性をうまくミックスさせていた印象だ。オンワードを選んだ理由については、「説明会や面接の空気感がとてもよかったから。好きなブランドがたくさんあり、今はどれに配属になりたいか絞りきれない」と笑顔を見せた。