「家事はやらなくていい」でホテル暮らしもクリーニング代は靴下1足1000円!デーブ夫妻の来日当時の暮らしと夫婦円満の秘訣
■「省く」風習がライフスタイルを豊かにしてくれる ── ライフスタイルコーディネーターとしても活躍されています。心地いい生活を送るために意識していることはありますか?
京子さん:「手間を省くこと」です。日本では「手間ひまをかける=愛情を込める」と考える人も多いですが、手間を省いても愛情は込められると思います。この考え方は、アメリカに住んでいた頃の体験が大きく影響しています。 アメリカはさまざまな人種や文化が存在しているので、「誰でも簡単にできる」ことが基本。「難しいことを簡単にする」という考え方が根づいているので、さまざまな工夫が施されています。趣味のドレス作りも、アメリカで習得しましたが、手順は少なくとにかく簡単に作ることができました。
日本では裁縫も料理も、工程が多く複雑に感じてしまいます。ライフスタイルコーディネーターとして講演の依頼が入る時は、アメリカでの体験をベースに提案するように意識しています。手間を省くことで生まれる時間を、自由に使ってほしいですね。 ── 文化の違いが考え方に反映されるのですね。アメリカと日本の「働き方」については、どのように感じていますか? 京子さん:私がアメリカで暮らしていた1970年代は、「夫婦共働き」がすでに当たり前で、子育てにおいても平等でした。日本は、最近になってようやく共働きの家庭が多くなってきましたが、まだ年齢や性別による偏見は残っていて、アメリカより遅れているなと感じてしまいます。
── 最後に、さまざまな経歴を持つ京子さんが、大切にしている信念を教えてください。 京子さん:「後悔を残さないこと」です。「もし、明日死ぬとわかったら何をしたいだろう」と考えた時、「やっておけばよかった」と考えるのであれば、今すぐすべきだと思います。そのうえで、「人に優しく、嘘はつかず、親切にする」こと。これを貫くことができれば、後悔のない人生を歩めるのではないでしょうか。 PROFILE 京子スペクターさん
(株)スペクター・コミュニケーションズ代表取締役。千葉県千葉市出身。高校卒業後、ハワイとアメリカに留学し、語学を学ぶ。1977年よりロサンゼルスのホテルニューオータニに勤務。コンシェルジュとして働くなかで、デーブ・スペクターと出会う。結婚後、日本に帰国し(株)スペクター・コミュニケーションズを設立。テレビの企画やプロデュースを手掛けるほか、アメリカでの生活を生かして、ライフスタイルコーディネーターとしても活躍する。現在アルバニア共和国名誉領事を務める。2023年より始めたInstagramが(@kyoko_spector)が好評。 取材・文/佐藤有香 画像提供/京子スペクター
佐藤有香
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