「村神様」が仁王立ち、J1アビスパ福岡が3試合ぶり無失点 4戦連続ドローに攻撃陣は反省「決定機を増やさないと」
◆明治安田J1第10節 東京V0―0福岡(28日、東京・味の素スタジアム) 危機一髪でチームを救った。後半追加タイムのラストプレー。カウンターから1対1の決定機をつくられたが、福岡のGK村上がチアゴアウベスのシュートを左脚で止めた。4試合連続での引き分けに持ち込み、長谷部監督は「耐えて無失点だったのは良かった」と胸をなで下ろした。 ■美デコルテ自慢!アビチア副キャプテン【写真】 前半21分にもゴール前でのヘディングを右手ではじいて失点を防いだ村上は、再三の好セーブでクラブのJ1昇格や残留に貢献して「村神様」の愛称で信頼される。その活躍で、3試合ぶりの無失点試合に導いた。 村上は「最後の場面はキャッチしないと、詰められて決められる可能性があったのは反省点。ピンチをつくらせないような声をかけるのも仕事」と笑顔はなかった。かつては残留がノルマだったチームだが、4年続けてJ1で戦う今季はリーグ戦6位以上が目標。引き分けは満足できる結果ではなかった。 攻撃陣はシュート7本で無得点。昨年9月の左膝の重傷を乗り越え、リーグ戦で約7カ月ぶりに復帰した佐藤が途中出場したが、得点には届かなかった。好機をつくった紺野は「0点だったので攻撃陣に責任がある。決定機の数を増やさないと」と危機感をにじませる。今季は10試合でリーグ最少タイの8得点。看板の堅守だけではなく、攻撃も強みを見いだしたい。(末継智章)
西日本新聞社