ソシエダ、バルセロナに敗戦でヨーロッパリーグ出場圏から陥落…久保建英は2試合連続ベンチスタートで70分から出場
13日のラ・リーガ第35節、モンジュイックでのバルセロナ対レアル・ソシエダは2-0でバルセロナの勝利に終わった。ソシエダMF久保建英は2試合連続でベンチスタートとなり、70分から出場を果たしている。 【動画】久保建英、カットインから強烈シュート! スポーツ面でも財政面でもスペイン・スーパーカップ出場圏の2位でシーズンを終えたいバルセロナと、ヨーロッパリーグ出場を目指すソシエダ。ソシエダのイマノル監督は前節ラス・パルマス戦(2-0)に引き続きベッカーを先発させて久保をベンチスタートにすると、さらにシステムを普段の4-3-3ではなくベッカーを1トップ、その後ろにオヤルサバル&ブライスを据える3-4-2-1としている。 立ち上がり、ソシエダはペナルティーエリア内フリーでベッカーがシュートチャンスを得たが、これは惜しくも枠の上に外れる。その後はバルセロナ、ソシエダも中盤でプレスを掛け合う手堅い展開が続いた。ソシエダは1トップのベッカーを何度もDFラインの裏に走らせるが、スリナム代表FWはたとえ抜け出してもオフサイドやファウルを取られてしまい、明確なチャンスにはならなかった。 そして40分、スコアが動いた。先制したのは、ホームのバルセロナ。速攻からピッチ中央のレヴァンドフスキ、ペナルティーエリア手前左のギュンドアン、そしてその右をフリーで走るヤマルとボールを繋ぐと、ヤマルが冷静なシュートでネットを揺らした。ヤマルは今季5得点目。 ビハインドを負ったまま後半を迎えたソシエダは、バルセロナのハイプレスを前になかなかボールを持ち運べない状況が続く。それでも67分には、前線でのボール奪取からブライスがペナルティーエリア内に入り込みシュートを放ったが、これはわずかに枠の右へと外れた。 イマノル監督は70分に選手交代を敢行し、パチェコ、アランブル、ベッカーを下げてティアニー、バレネチェア、そして久保を投入。システムをいつもの4-3-3に戻し、久保を右ウィングに配置した。 久保は出場からわずか3分後に見せ場をつくる。右サイドでボールを持ち、ペナルティーエリア内に侵入するや否や左足でシュート。対角線上を狙った勢いあるボールは、GKテア・シュテーゲンにキャッチされている。 その後も攻め続けたいソシエダだったが、バルセロナの集中した守備をなかなか崩すことができず。バルセロナは守備のほか、ボールを回して時間を使い、ヤマルらが2点目を決めるチャンスを迎えている。そして92分、途中出場フェルミンのシュートがオヤルサバルのハンドを誘発して、バルセロナのPK判定に。このPKをハフィーニャが決め切り、バルセロナがソシエダに引導を渡している。 バルセロナは勝ち点を76として、アラベスと2-2で引き分けたジローナを抜き返して2位に再浮上。連勝を逃したソシエダはアルメリアを3-2で下したベティスに6位の座を奪われ、ヨーロッパカンファレンスリーグ出場圏の7位に順位を落としている。