ラッシュ時の『積み残し』が課題の熊本市電で3両編成の新車両が営業運転開始 路面電車で九州最大112人乗りの新型車両の効果は
熊本市電に3両編成の新型車両が導入され、11月24日から営業運転を開始した。運転開始から初めての平日を迎えた、25日朝のラッシュでの混雑が課題の健軍町電停でその効果を取材した。 【画像】営業運転を開始した熊本市電の新型車両
3両編成の新型車両に期待の声
大西一史熊本市長は11月23日の出発式で「(新型車両の)お披露目の日、お祝いの日だが何よりも安全運行が重要。今後は安全管理体制を強化して(運行トラブルの)再発防止に努めたい」と挨拶した。 運行トラブルが相次ぐ中、安全運行を誓って出発した新型車両。熊本市は112人乗りの3両編成を2編成導入した。路面電車としては九州最大、1両編成の1.5倍の乗客を乗せることができる。 ラッシュ時の積み残しが課題となっている健軍町電停の25日朝の様子。乗車待ちの長い列ができていた。 乗客からは「並んでいたら『ここまでで満員になりました』と言われて次の市電を待ったことがある」や「日によってはピアクレス(健軍商店街)まで並ぶので困っていました。(新型車両は)たくさん乗れると聞いたので、少しでもスムーズに通勤できれば…」と、新型車両の輸送力への期待の声が聞かれた。
2025年度さらに2編成を導入予定
そして、午前7時半、健軍町電停に新型車両がやって来ると、『熊本駅前・田崎橋行き』と『上熊本行き』の2つの系統別にそれぞれ列があるため行列は絶えないが、これまでより混雑は緩和されたようだ。 熊本市交通局運行管理課の荒木敏雄課長は「新型車両が通過したあとは人数が減って、待つ状態の改善につながったと思う。健軍町電停では午前7時30分と7時50分に2本を効果的に入れることで待ちの状態を改善したい」と述べた。 熊本市交通局は新型車両を、2025年度中にさらに2編成導入予定だ。 (テレビ熊本)
テレビ熊本
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