いくら保湿しても潤わない…美容業界が伝えない「肌トラブル」の本当の原因
花粉、黄砂、強くなる紫外線など、春は肌トラブルが起こりがちです。あなたは美容エステや皮膚科などで、このような言葉をかけられたことがないでしょうか? 「毛穴が広がっていますね、角栓を取りましょう」「乾燥していますね、もっと保湿しましょう」「赤みがありますから、洗顔を控えましょう」……これらはすべて対症療法。一時的に良くなったとしても、症状はまたぶり返します。 肌改善には、その症状につながった原因を知ることが必要、と肌改善研究家の北野和恵さんは言います。北野さんの著書『1日5分のアンチエイジング 洗顔革命』(青春出版社)から、肌の本当の改善方法を紹介します。 ● 美容業界が伝えない「肌トラブル」の本当の原因 加齢とともに水分量が減少し、ターンオーバーは遅くなっていく。これらのことは、すでにご存じの方も多いことでしょう。 それでも、「いくら保湿しても潤わない」「角質除去をやってみたけど、変わらない」「エステに行っても1週間経つとまた元通り」……と多くの方が、思うような結果を得られていないのです。 どんなに努力しても結果につながらないのはなぜなのでしょうか? 実は、これまで美容業界が伝えていない本当の原因が、別にあったのです!
それは「アブラの酸化」です。 アブラは酸化が進むと変色し、固形化するという性質があります。 このアブラの変容こそが、肌トラブルの根本的な原因だったのです。 肌のアブラの酸化が進むと、ピーンとはりついたアブラに変わり、まるで肌にラップをかけた状態になり、そのラップ膜が水分を弾いてしまうのです。 クリーム、オイル、ジェルなどは一時的にしっとりした感覚にはなりますが、つけるほど油膜が増えていきます。 そしてその油分は酸化していくわけです。 ……もう、おわかりですよね? そう、油分に頼るほどラップ膜が増え、水分がなじまず乾燥状態に陥ってしまいます。 乾燥、かゆみ、赤み、かさつき、シワといった肌トラブルがあっても、必要な水分を肌の内部に送り込んであげることができないのです。 さらに恐ろしいことに、アブラはターンオーバーのさまたげにもなります。 アブラは肌表面、角質の間、毛穴の中に存在し、肌の保護や角質をつなげる糊(のり)となる役割がありますが、酸化し固形化が進むと、接着剤のように固まります。 肌表面には膜ができ、角質はがっちりと固められ、毛穴の中では詰まりが生じます。 自然とはがれていくはずの古い角質がはがれず、ターンオーバーが乱れてしまいます。 「いくら保湿しても潤わない」「角質を取りたくてもうまくいかない」と、どんなに努力を重ねても結果が出なかったのは、アブラの劣化が改善されていなかったからです。