日本のオルタナティブ投資家、2019年以降5割増-ハイリターン指向に
(ブルームバーグ): コンサルティング会社プレキンが2日発表したリポートによると、日本の投資家はオルタナティブ(代替投資)資産への投資を増やしており、より高い利回りを求める傾向は今後も続きそうだ。
プレキンが昨年11月に実施した調査によると、プライベートデット、不動産、ヘッジファンドなどの資産に積極的に資金を振り向ける日本の投資家数は2019年以降、50%増加した。
日本経済がインフレに転じる中、年金基金や保険会社はより高いリターンを求め、富裕層や個人も新たな投資家として浮上している。
プレキンによると、プライベートデットに投資した日本の投資家数は昨年、他のオルタナティブ資産クラスよりも急速に増加。低金利環境を踏まえると、海外クレジットへの需要は今年も高い状態が続く可能性が高いという。
リポートは年金基金によるオルタナティブ資産拡大の可能性にも注目。約225兆円もの資金を運用し、同資産への配分を5%に設定している年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)について、今のところ投資額は約1.5%にとどまり、プライベートエクイティー(PE、未公開株)やヘッジファンドにはほとんど投資していないと指摘した。
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Lisa Du