【注目チーム】角田裕毅とリカルドで2024年シーズンへ…昨季終盤戦急上昇の勢いを今季も継続できるのか|RB|F1
2006年にトロ・ロッソとしてスタートし、2020年からはアルファタウリへと名称を変更。2024年からはビザ・キャッシュアップRBとなった。角田裕毅&リカルドの2人はどのような戦いを見せるのか。
歴史
トロ・ロッソがF1にフル参戦を果たしたのは2006年のこと。1985年~2005年まで30年活動したイタリアのプライベーター、ミナルディを買収して誕生した。 2005年より先にレッドブルがF1へと参入し、トロ・ロッソはその1年遅れで誕生した。レッドブルはドライバーの育成プログラムにも力を注ぎ、トロ・ロッソに若手を登用して実力が認められればレッドブルのドライバーに昇格する、という手法を用いた。 レッドブルのBチームという位置づけでもあったトロ・ロッソはなかなか上位フィニッシュすることができず、初年度の2006年は1ポイントでコンストラクターズ9位、2007年は8ポイントで7位という成績に終わった。
レッドブルより先にF1初優勝
大きな驚きをもたらしたのは2008年のイタリアGPだった。前年2007年よりトロ・ロッソのシートに収まったセバスチャン・ベッテルがキャリア初のポールポジションを獲得すると、決勝ではそのままポールトゥウィンを果たし、参戦3年目のトロ・ロッソにF1初勝利をもたらした。親チームとも言えるレッドブルよりもトロ・ロッソが先に表彰台の真ん中に立つという状況に。前身のミナルディ時代を通しても初のポディウム頂点となった。 また、優勝したベッテルは21歳72日でのF1史上最年少ポールポジション(当時)、21歳73日で史上最年少優勝(当時)という歴史的な初優勝でもあった。このシーズン、トロ・ロッソは39ポイントを奪取しコンストラクターズランキング6位で終えている。 2008年に初勝利をマークしたトロ・ロッソだったが、この後は上位争いから遠ざかる展開が続く。2009年からはコンストラクターズにおいて10位、9位、8位、9位、8位と続き、2013年限りでパワーユニットはフェラーリエンジンからルノーエンジンに変更となった。 2014年以降はコンストラクターズ7位、7位と続き、フェラーリのPUに1年のみ戻った2016年も7位でシーズンを終える。再びルノーエンジンとなった2017年も7位となり、2018年からはエンジンが第4期のホンダに変更。2018年はシーズン9位と順位を落としたものの、2019年からはレッドブル&トロ・ロッソがそろってホンダエンジンを積むことになった。 2019年はドイツGPでダニール・クビアトが3位表彰台に立ち、第20戦ブラジルGPでは終盤でルイス・ハミルトンを抜いたピエール・ガスリーが2位に浮上し、ハミルトンを抑えきって2位フィニッシュ(ハミルトンは後にペナルティを受けて順位降格)を果たし、2人のドライバーがそれぞれ表彰台を経験。チームとしてトロ・ロッソは年間85ポイントをもぎ取り、コンストラクターズ6位でシーズンを終えた。そしてトロ・ロッソとしての名称は2019年でピリオドが打たれ、レッドブルのファッションブランドであるアルファタウリを新たな冠として、2020年からスクーデリア・アルファタウリ・ホンダとして再スタートを切った。