大河ドラマ『光る君へ』吉高由里子、クランクアップは「寂しいもうれしいも安堵感もあった」 15日最終回で取材会
15日にNHK大河ドラマ「光る君へ」(総合、日曜午後8時ほか)がいよいよ最終回を迎える。1年間、主人公まひろ(紫式部)として走ってきた吉高由里子(36)が、このほど取材会で万感の思いを語った。 ◆『光る君へ』倫子、道長へのほほ笑みの意味【写真】 子どものころ、出会った藤原道長(柄本佑)とは恋仲になるも結局一緒にはなれず。それでも心の中でお互いを思い合う”ソウルメイト”としてつながっていた。 道長との関係を「月を見上げる描写が多かったんですけど、それってまひろ、道長がそれぞれを思う描写。わざわざ口に出さなくても皆さん、そういうふうに見てくださっている。お互いの生きがいというか、生きる糧の存在だったんでしょう」としみじみ。 続けて「本当に佑君が道長でよかったと思います。情けない三郎(道長幼少時の名前)の部分の道長も、恐ろしい道長になっている部分も表情がコロコロ変わる。人間の生々しさも表現する役者さんの芝居を1年半も側で見られたことはぜいたくなことだと感じている」とずっと傍らで見ていた柄本の演技に感心した。 紫式部といえばやはり美しい文字。以前の取材会で左利きを右に直す作業など、とにかく”書”が一番の苦労だと語っていたが、「書の練習はすごく孤独でした。誰かと話し合えることでもないし、みんなが書をやっているわけではないから共感もないですし。うまくいった喜びも自分しか分からない。本当に寂しかった」。とは言いつつも練習を重ね「上達していく自分を見つけたときは、いいお芝居ができたときよりうれしかった」と誇らしげだった。 クランクアップは「寂しいもうれしいも安堵(あんど)感もあった」と語り「その時は泣かなかったんですけど、最後に花束を持ってきた監督が、めっちゃ号泣していて、それ見てもらい泣きしちゃって…凜(りん)として終わりたかったのにダメでしたね」とほほ笑んだ。
中日スポーツ