尾上右近、子獅子に尾上眞秀を指名 「親が歌舞伎役者じゃない役者同士の『連獅子』はなかなかない」
歌舞伎俳優の尾上右近(32)が22日、東京都内で8回目となる自主公演「研の会」取材会を開いた。共演の尾上眞秀(11)も出席した。 今回は「摂州合邦辻」と「連獅子」を上演。「連獅子」は右近が親獅子の精、眞秀が子獅子の精に初挑戦する。 右近は過去に4回子獅子役を演じ、親獅子は市川團十郎(46)、市川猿之助(48)、尾上松也(39)、尾上菊之助(46)が演じた。「ぼくは4人の親獅子に育てていただいた子獅子。僕は歌舞伎俳優を持つ家の役者ではないので、その分4人の先輩たちに育てていただいた。眞秀さんもお父さんが歌舞伎俳優じゃない。親が歌舞伎役者じゃない役者同士の『連獅子』はなかなかないと思う」と眞秀を相手役に指名した背景を説明。眞秀も「いま頑張って練習しているので見に来てください。(右近は)踊りがうまいので食らいついていきたい」とアピールした。 自分のやりたいようにやる自主公演らしく、右近は報道陣側になって眞秀に襲名1年の感想などを質問。眞秀が「なんか安定していった感じ」「(違和感は)ない」と答えると、右近は「僕は右近に慣れるのに5年ぐらいかかった」と感心。眞秀も自主公演を「やってみたい」と願望を明かし、演目に「め組の喧嘩」を挙げると、右近は「すごいこと言うね。お金かかるぞ~。でもオレ無償で出る」と約束して眞秀を喜ばせた。 昨年に続き今回も現代美術家・横尾忠則さんが製作した特別版公演ポスターもお披露目された。今回は初めて大阪でも開催し、8月31日と9月1日に国立文楽劇場。東京公演は9月4日と5日に浅草公会堂。
中日スポーツ