「掘ろうとすると会話が萎える.....」真面目な相談者に千葉雅也が伝えたい、年を重ねて見えてきた“コミュニケーションの極意”とは?『センスの哲学』大ヒット記念企画〈千葉雅也のセンスにまつわる質問箱〉第7回!
〈「アートな映画を見た時のモヤモヤをスッキリさせたい」17歳に伝える、千葉雅也流「モヤモヤ」との付き合い方とは?『センスの哲学』大ヒット記念企画〈千葉雅也のセンスにまつわる質問箱〉第6回!〉 から続く 『 センスの哲学 』が話題の哲学者・千葉雅也さん。「センス」や「芸術」、あるいは「芸術と生活」について、読者の疑問に応える連載「センスにまつわる質問箱」第7回。本日は、雑談が苦手と悩む26歳の質問に答えます。 【vol.7 会話を切り抜けるコツは?】 同僚など他人との会話(雑談)で、相手の人よりも話題の方を自然と掘り下げがちで話を萎ませてしまいます。嫌味や当たり障りなく会話を切り抜けるコツはあるのでしょうか?(Natsu、大阪府、無職、26歳)
千葉さんのお答え 会話というのはそんなに真面目にしなくてもいい
普通は「ちゃんと話をしよう」とするんだと思うんですね。でもコミュニケーションというのは、しばしば、ちゃんとしようとしなくてもいいものです。話す内容をより正確にしたり、よりちゃんと考察したりしなくていい、ということは案外重要です。実際、相手がそこまでのことを聞き手に求めていないことも多い。会話というのはそんなに真面目にしなくてもいい。でもそれは僕自身、年齢を重ねてからわかったことでもあります。
千葉 雅也/ノンフィクション出版
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