8人死傷した集合住宅の火事 警察は管理人らの立件見送り「火事の予見は困難」市の調査で『石膏ボードの厚さや非常用照明未設置など不備指摘』神戸・兵庫区
去年1月、神戸市兵庫区の集合住宅で8人が死傷した火事で、業務上過失致死傷などの疑いで捜査していた集合住宅の管理人らについて、警察が「火事の予見は困難だった」として、立件を見送ったことがわかりました。 【画像を見る】当時の火事現場の様子は? 去年1月、神戸市兵庫区の3階建ての集合住宅で火事があり、1階に住む40代~80代の男性ら8人が死傷しました。 警察によりますと、1階南側の部屋にあった延長コードがショートして出火したとみられています。 火事後の神戸市の調査で、耐火性を高める石膏ボードの厚さが基準に達していない、非常用の照明が設置されていないなどの不備が確認されていました。 こうしたことから警察は、業務上過失致死傷や建築基準法違反などの疑いを視野に集合住宅の管理人らを捜査していましたが、火災が起こった当時は建築基準法違反を認識しておらず、火事の予見は困難だったとして立件を見送り、捜査を終了したということです。