シニア世代の3人に1人が入浴に不安や困難を実感<健康と入浴に関する調査結果>を調査
3人に1人が入浴に関する不安や困難を実感
次いで入浴に関して以前と比べて困難や不安を感じることがあるかという質問を実施。すると30%以上、750名中239名と約3人に1人が何らかの困難や不安を感じると回答した。「浴室の掃除が大変になってきた(11.6%)」「滑らないか不安になってきた(10.9%)」「浴槽の縁を跨ぐ際に、足が上がりづらくなってきた(7.2%)」と、年齢と共に身体が衰えるにつれて日常の動作に困難や不安を感じる人が多いようだ。 さらに、湯船に浸からない日があるという人にその理由を尋ねたところ、「浸かっていると息苦しい」「浴室との温度差でめまいがする」など、歳を重ねるに連れて危険性が増すシニア世代ならではの回答が多く寄せられた。
約6割が「家族の介護に不安を感じる」
続いて、本人ではなくその家族や身の回りの人がどのような不安を抱えているのかについて質問を実施。介護経験の有無に関わらず、約6割の人が今後の家族や身の回りの人を介護することに不安を感じていることが判明した。
介護経験者の4割以上が身体的な負担を実感
さらに、介護経験者に入浴介助の際に大変だったことを尋ねたところ、「腰への負担など身体的な負担があること(42.8%)」という回答が最も多い結果となった。また、「転倒や滑りをケアするためのサポート(39.8%)」や「入浴の準備や介助に時間がかかる(30.6%)」、「浴槽へ入れる際の移乗(30.6%)」という回答も多く挙げられ、入浴介助には様々な負担がかかることが改めて浮き彫りとなった。
本調査の全文が掲載されたレポートはこちら
https://newsroom.lixil.com/hubfs/newsroom/PDF/JapanComms/20240910_Fact-finding%20report%20on%20health%20x%20bathing%20x%20care.pdf 入浴は、シニア世代にとって身体を温め、心身のリラックスをする場であるだけなく、健康を維持するための大切な時間だ。ボディハグシャワーを始めとして、様々なニーズに応える新たな入浴の形がさらに多くの人に広まっていくことを期待したい。 【データ】 LIXIL https://www.lixil.com/jp/ ボディハグシャワー https://www.lixil-online.com/bathroom/parts/bodyhugshower/ オースタンス http://ostance.com/ 【調査概要】 調査期間:2024年8月21日~8月27日 調査方法:Webアンケート 調査対象:「趣味人倶楽部」の会員 有効回答数:750人 (40代未満0.3%/40代2.0%/50代12.9%/60代34.0%/70代以上36.6%/80代以上14.3%) ※LIXILの発表したプレスリリース(2024年9月10日)を元に記事を作成。 図表/株式会社LIXIL提供 構成・文/秋山莉菜